僕が就活中についた嘘は、もう数え切れません。
それほどまでに幾度となく嘘をついてきました。
最も嘘をついた情報で多かったものが、「あなたの現時点での選考状況を教えてください 」という類のものです。
この質問では、もし正直にそれまで受けていた企業を全部吐き出していれば、アクセンチュアの内定を含めて、その他の企業でも内定していた保証はなかったでしょう。
僕としては、選考過程での嘘があってこそスムーズに選考過程を通過できたとさえ思っています。
結果として、その嘘は全てバレずに就活を終えることは出来ました。
というわけで、今回は、僕がこれまで選考過程では具体的にどんな嘘をついてきたのか?どんな嘘はつかないほうがいいのか?どんな嘘はバレないのか?という情報についてお伝えします。
- どうして就活の選考過程で嘘をつく必要性があったのか?
- 嘘には平気でついていい嘘と絶対についてはいけない嘘の2種類がある
- 嘘をつくにしても賢い嘘をつくべき。アホな嘘をつくのはただの自殺行為
- 結局のところ、賢い嘘とは何なのか?
- 念入りに準備した嘘はバレない。嘘は使い方によっては武器となる
- まとめ
どうして就活の選考過程で嘘をつく必要性があったのか?
ここまでの話の流れだと、僕がただの嘘つきくそ野郎みたいなイメージをもっている人も多いかもしれませんが、その理由を聞いてください。
どうして嘘をつかざるを得ない状況になるのかというと、各企業からの内定が100%もらえる保証が就活をしている中で、最後の最後の瞬間まで訪れなかったからです。
当たり前のことですが、これが全てです。
100%内定がもらえるのであれば、僕も嘘をつきません。
しかし、企業が最終選考までわざわざ呼び出しておいて、その段階まで6~7回ほどの面接を繰り返した後であっても、メール一本で企業は「お祈り」を発動してくるわけです。
企業によっては、最終選考までは割と多くの学生を進ますけれども、そこからドカドカ落としてくる企業もあります。
そんなことを知っている僕らが、もしも、企業側から最終選考近くになって、、
「うち以外の会社で内定がもらえても、うちに来る?」
みたいな質問を聞かれたとしますよ。
そこで、「いや、ちょっとそれはわかんないですね~」なんてあなたは言えますか?
言えたらそれはもう相当自分に自信がありすぎて自分に酔っている状態か、もしくは相当ナルシストか、もしくは正真正銘そこ以外の企業の選考には通ってないから、仕方なくそこしかないかのいずれかでしょう。
そう考えても、普通の考え方ができる人間なら、ここで嘘をつかない就活生なんていないんですよ。
同じ状況に立たされたのであれば、きっと全員嘘をつきます。
そして、企業としてもこの事態は覚悟しています。
なので、このような選考状況に関する嘘は、ついて当たり前だということをあなたも覚えておいてください。
企業もそのことは承知の上で、上記のような「うち以外にはいかないよね?」の質問をサラッと、しれっと、聞いてくるんです。
だからあなたもここでは、しれっと「これはもうね。御社に行くことに覚悟しましたよ。」という感じでナチュラルに嘘をついてください。
ナチュラルに嘘をつくというのがポイントです。
というのも、もしここで嘘をつくことに抵抗が少しでもある就活生の嘘は、面接官からしてみれば、一瞬で「あぁ、100パー嘘ついてんなコイツ。」と、悟られるからです。
こうなってはいけません。
嘘をつくにしてもナチュラルに、完璧に嘘をつかなければ、意味がないのです。
完璧に嘘をつけないくらいなら、正直に「いやー。。実は、他の企業とも迷ってます。」とぶっちゃけたほうがまだましです。
もちろん選考通過率は一気に下がりますが、へたくそな嘘をついて面接官の気を悪くするよりはましでしょう。
では、いったいどうすれば完璧な嘘をつけるようになるのか?
その具体的な対策方法についてここからは解説していきます。
嘘には平気でついていい嘘と絶対についてはいけない嘘の2種類がある
まず、僕がここまで話してきている嘘は「ついてもいい嘘」です。
そうではなくて、絶対についてはいけない嘘というもがあるので、嘘がバレないようにする方法の説明の前に、先にそちらをを紹介しておきます。
以下記事に掲載されているような就活生のついている嘘こそが、本当にクソな就活生のついているこれです☞就職活動で話を平気で「盛る」学生の言い分 | AERA dot. | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
上記の記事を、見てもらえばわかるのですが、ここにでてくる就活生のつく嘘は、ご愛敬の範囲を超えた、えげつなくゲスな嘘です。
例えば、、
「嘘、いっぱいつきました」
満面の笑みで語るのは、国立大学の理系大学院を今春卒業し、大手メーカーに就職する男子学生。面接では、1年でやめたサークルやバイトを3年続けたことにして忍耐力をアピール。志望動機も「でっち上げ」で、すべての会社に同じものを出した。
こういう系の、経歴詐称系の嘘がまず1つです。
最初に言っておきますが、僕はここまではやってないです。
こういう何を成し遂げたかという事実と反する嘘はさすがについていないです。
なぜなら、こんな嘘をついても、その時に何を考え、どう行動しようと思い、そこからどんな人生の価値観をもってして、これからの将来を考えているのかという、のが面接でもどうしたって話せないからです。
いやそりゃ話せるとは思いますよ。
でも、そんなありもしない話に、基づいた思考の過程なんて、もうペラッペラなわけですよ。
何せそんな嘘をついてしまった時点で、その話を深掘りされてしまうと、もうおしまいですね。
具体的にやばい状況というのは、1年で辞めたバイトを3年続けたという嘘をついてしまうとのると、もしここで面接官から
「では、1年後の学びと、2年後の学びと、3年後の学びについて教えてもらえますか?」
と突っ込まれた時に、まず答えにつまります。
1年しかバイトを続けていない人には、1年分の学びしかないわけですから、その後の2年間でやってきたことの思考の過程のすべてを偽って面接では話を合わせていかないとダメになるわけです。
でそこからさらに、3年間のバイトと両立させながらの、大学2年生から3年生までの生活は苦しくなかったですか?どのように上手く工夫して困難を乗り越えましたか?なんて質問をされたら、はいもうお手上げです。
考えただけでゾッとします。
という風に、ここまでくると、さすがに嘘を隠すのは無理です。
これはバレます。なので、こいう経歴詐称系の嘘はついてはいけません。
あと他についてはいけない嘘には、、
有名私立大学からIT企業に就職する男子学生は、嘘エピソードを語り出すと止まらない
「サークルで先輩の代がインカレのベスト4になったことを、あたかも自分たちの代のことのように話しました。どんなに頑張ったことでも、1回戦敗退じゃ説得力がないですから」
こういう系の、もはや事実無根の、正真正銘のシンプルな嘘も1つですね。
上記のような手に負えるスケールではない嘘をついている学生は、はっきり言ってただのアホだと思います。
多分、この学生の嘘がバレていないのは、面接官がそうとう間抜けだったとかではなくて、この学生がただのアホではなくて、アホのさらにその上をいく、異次元のアホであったからこそ、この学生の嘘をたまたま見落としてしまったのではないでしょうか。
”灯台下暗し”ってやつですよ。
この学生が内定したという大手メーカーが評価したポイントについても、過去の嘘をついていた点であるはずがありません。
恐らく、その嘘をついた点以外の学生時代に取り組んでいた研究内容などの事実の部分が、ラッキーパンチとしてあたって評価されたのでしょう。
この学生がついた嘘がバレなかったのは、それは本当にただ運が良かっただけといえます。
嘘をつくにしても賢い嘘をつくべき。アホな嘘をつくのはただの自殺行為
嘘は装飾にはなりますが、決定的な内定を裏付ける理由そのものにはなりません。
だからこそ、派手な嘘をついて、ドヤ顔で選考突破してやったぜと吠えてる就活生は無視しましょう。
それが上記のような、経歴詐称や事実無根の類の嘘をつく人たちです。
こういった事実を、就活で語る鉄板ネタ、メインエピソードには絶対にしてはいけません。
というよりメインにはなりません。
それがもしできたら小説家か何かにその学生はなれてますよ。
嘘をつくことによって、面接時の話の展開をスムーズにもっていくための潤滑油の役割としてつかうことは、非人道的なわけでもなんでもありません。
それは戦略の1つです。
それをやっているひとは大勢います。
でもそうではなくて、自分では回収しきれないほどの嘘をついているのは、僕からしてみれば、別にズルいともなんとも思わないわけで、「よく、そんな危険な行為をしてまで盛大な嘘をつこうと思たよなぁ」というシンプルに感心する気持ちの方が大きいです。
逆に、そこまで危険とわかっていながら、あえて堂々とバレる嘘を付く能力がある点は賞賛に値します。
企業としても本当はブラックだけど嘘をつき、学生も事実無根の経歴を並べてきたという嘘をつき、嘘つき同士がマッチングして、それはそれでお互いwin-winですけど。という冗談はさておき、、
結局のところ、賢い嘘とは何なのか?
アホな嘘が何なのかというと、自分が回収しきれないスケールでの嘘であることをいいましたね。
そうではなくて回収できるレベルでの嘘、それが賢い嘘であり、言うなれば、事実に対する物事への考え方の違いという次元での嘘になります。
例えば、A社の企業のメリットはグローバルに活躍できる人材になれる点だとします。
デメリットは、実際に独立しようと思い立った時には、スケールの大きな仕事に取り組む経験は豊富に出来るものの、スモールビジネスの現場感覚は養われないという点になります。
一方B社であれば、中小企業と深く関わることができる経験から、スモールビジネスの現場感覚は養われます。
しかし、B社のデメリットとしては、グローバルに活躍するという夢は叶わないことから、将来は海外での仕事をとってくる人材になろうという独立の夢、転職が少々厳しいと言えます。
上記の2社の選考に進んでいる段階で、もしあなたがどちらの企業のメリットも同じくらい捨てきれない状況を考えてみてください。
ここであなたは、A社とB社の両方の会社から、「現在の選考状況は?うちの会社への志望動機とあわせて教えてください」と投げかけられたらどう答えますか。
これは実際に、僕が置かれていたそのままの状況なのです。
ここでもし、自分の心境をそのまんま吐き出してしまえば、下手をすればどちらの企業からも落とされかねません。
そんな最悪の事態はなんとしてでも阻止しなければならないわけです。
じゃあどうするか?
そうです。嘘をつくのです。
ここでつく嘘が、僕がこれまで幾度となくついてきた嘘をついたシーンです。
A社の面接であれば、ここで選考状況を聞かれた際には、「B社も受けています。しかし、B社にいってしまうと自分の人生でこれから叶えたいと思っている、グローバルに活躍するという夢が叶わなくなります。だからこそ、B社にはいけません。そう、選考過程の中で確信しました。」
と言うわけですよ。
ここでのポイントは、B社をコケにするくらいにまで、自分にはふさわしくない会社なのだと宣言することです。この部分は本心では嘘になります。なぜなら、スモールビジネスの現場感覚を養えるというメリットを手放すわけですから。
でも、そこについてはあえて触れてはいけません。
そこには触れずに、まるでその理由には気づいていないという程で、親身に語るのです。
B社についでも同様の手口をつかいます。
B社ではA社で話したことと真逆の発言をすればいいのです。
「B社に入社することが出来れば、多くの会社の経営者と一緒にビジネスをしていくことが可能になります。それによって、現場の人間と一緒に汗水を垂らして、企業改革にあたることが一番の仕事のやりがいになります。確かにA社に進めば、グローバルに活躍できるかもしれませんが、あまりにビジネスが大きすぎて、やりがいを感じられません。だからこそ、B社に入社するという覚悟を決めました。」
という具合にです。
これがA社とB社によって、相反する志望動機を使いを使い分けるというテクニックです。
念入りに準備した嘘はバレない。嘘は使い方によっては武器となる
上記のように、物は言いようでもあり、考え方によってはどちらの考えもできる。
ここまでは事実ではあるものの、どちらの企業にもA社にはA社に進む覚悟を決めましたといい、B社にはB社に進む覚悟を決めましたと、はっきり言い放っています。
しかし、それを宣言する上での120%の根拠をもってして言い放つからこそ、この嘘はバレないのです。
これが念入りに準備した嘘というものです。
ここまでやってこそ、嘘はバレません。
逆に、その場しのぎのためにとっさいについた嘘は完全にバレることはないかもしれませんが、疑われる可能性は極めて高いでしょう。
この疑われるという感情を面接官にもたれると、もうおしまいです。
「疑わしきは罰せよ」というのは、人気企業の選考過程では当たり前のように行われています。
特にアクセンチュアなどになると、ただ優秀な人材ではダメなのです。
優秀なうえで、なおかつ、絶対にこの学生ならうちに来てくれるなと確信がもてる学生だけに内定を言い渡すわけです。
嘘をつくならば、決して疑われない念入りに準備した本気の嘘をつきましょう。
まとめ
以上、嘘を武器にするための小ワザについての解説でした。
要するに、下手に盛大な嘘をつくことによって、どんな企業の選考も突破できるかといわれれば大間違いだということです。
嘘をつくにしても、それなりの頭をつかった戦略が必要になります。
一番いいのは、嘘をつかずに正々堂々と、心の内を全部うちあけて、そのうえで面接官から評価してもらうことです。
でも、僕の場合は、さすがに自分自身のポテンシャルをむき出して勝負しては、他の就活生には絶対に負けるとわかっていたので、あえて企業にとっての安全駒としての内定者として、キープしてもらえる戦略を選びました。
もちろん、この戦略が気にくわないという人もいると思うので、全員が全員に同じように最終面接の場所では、嘘をついて来いとはいませんが、もし僕と同様に平凡な学生であるという立場の学生であれば大いに参考にしてください。
必ずこの戦略が最後の最後では役に立ちます。それでは、また。