説得力のある話をするための条件って、論理的な思考を普段からしていて、ロジカルシンキングが出来て、面接慣れしていることなんじゃないの?
と思われている人は、それで正解です。
当然、それらが出来ていなければ説得力のある話なんてできません。
なのですが、今回は、そういった能力がまだ不完全であっても、小手先のテクニックによって、説得力のあるように見せることはできるのですよ、という話をします。
あくまで”誰でも簡単に”というものです。
コンサル企業の面接官は、第一線で活躍するコンサルタントとはいえども、相手は人間です。
いくら論理的に物事を考えれて、ロジカルな思考力があるかどうかを判断してくるとはいえども、こっちは学生身分です。一応は。
となると、完璧にコンサルタントとしてのトークスキルや、論理的思考力があるなんてことは、はなから思っていません。
新卒の学生を判断するうえでも、最終的には感情で人は動くわけです。
となると、あなたと同じレベルの能力の人間がライバルであったなら、そのライバルに差をつけるための最終的な手段としては、感情で面接官を揺さぶることが必要になってきます。
感情を動かして、面接官にあなたの話がほんの少しでも、他の就活生に優って説得力のあるように思い込ませるのです。
それが、あと一歩のところで内定するか内定落ちするのかの違いです。
センター試験でもあと一点で落ちている学生はごまんといます。
本命企業の面接で、あなたもそれと同じことにならないように、細部まで徹底して対策しておきましょう。
というわけで、今回は、説得力を高めるためには面接ではどのように話すようにすればいいのかについて、誰でも簡単にできるものに厳選してお伝えしていきます。
- 会話の最初は、相手がギリギリついてこれるくらいの「早口」で話す
- 自分の最大の売り、強調したい部分は、ゆっくり話し、面接官の頭にしっかり残す
- 面接をQ&Aだと絶対に思ってはいけない
- 面接の流れを最大限にこちらに有利にする3段階構成について
- まとめ
- 最後に
会話の最初は、相手がギリギリついてこれるくらいの「早口」で話す
「早口」で話し過ぎることは、緊張感の現れとして見られるんじゃないの?
と普通なら思うでしょう。
確かにそうです。
そうなのですが、それは面接中に終始、早口を続けることによって、面接官を不快な気持ちにさせてしまう場合に限ってのことです。
ここで重要なのは、面接での会話の最初はという点です。
面接が始まって早々に、面接官がこちらの話している内容を聞き取ることに、少し手間取るくらいのスピードで話すことによって、相手が深くそれについて考えたり、反論してきたりしてくる隙を奪うのです。
この隙を奪うというと、少し乱暴に聞こえますが、面接官によってはこちらのペースを乱そうと乱そうとしてくる面接官も、時たまいます。
ゆっくり中身が少し薄いことを口にすると、ここぞとばかりに、「えーでもそれって〇〇ってことですよね?××のほういいんじゃないですか?」という具合にです。
実際に僕はこれをやられました。
面接冒頭に、丁寧に相手がわかりやすいようにわかりやすいようにと話していたところ、口を開いたと思えば、いきなりこちらの意見への反論です。
まぁペースを崩されますよね。
という風に、こういった展開を避けるための、言うなれば防御策としての「早口」を展開するわけです。
そうすれば同時に、知識や経験が豊富で、自信がある印象も同時に与えることが出来ます。
つまり、もしこちらの話をもう少し話せば、相手もなるほどね~と納得してくれるような話をしているところに、こちらのタイミングの悪いところで、相手が割り込んでこないようにするためにも、この早口は面接でのいいスタートを切るためにも重要になってくるのです。
自分の最大の売り、強調したい部分は、ゆっくり話し、面接官の頭にしっかり残す
ある程度、自分のペースに面接官を巻き込むことが出来たら、そこから先は、自分の最大のアピールポイントなどについては、あえてゆっくり目に話しましょう。
「最初に早口で、後からゆっくりになってしっかり聞かせる」
という話し方は、心理学的にもより説得力を高められる話し方であることがわかっています。
従来は、ゆっくり話したほうが説得力が高くなるというのが、心理学における定説でしたが、今はそうでないことがわかっています。
最初は早口で饒舌に語った方が、説得力が上がることがわかったのです。
参照: たった5分で絶大な説得力を手に入れる方法|メンタリストDaiGoの「心理分析してみた!」
で、これも繰り返しになりますが、自分が面接の出だしで意図的に話すためにも、とにかく練習が必要です。
1人でする練習方法としては、対談動画などを倍速モードで再生して、それをシャドーイングする形で、音声を追いかける形で自分でも声に出していく方法が1つです。
それ以外の方法としては、やはり実際の企業の選考の場に繰り出して、最初は早口の手法を繰り出してみることです。
そして、結論の部分だけはゆっくり話して、相手の記憶に残りやすいような話し方を、不自然に使っているようにならないレベルになるまで、場数を踏みましょう。
とにかく場数が命です。
参照:スカウト型就活サイトを使って面接で無敵になる方法を教える。面接に苦手意識がある人は徹底的に場数を踏む以外の解決策はない!
面接をQ&Aだと絶対に思ってはいけない
説得力を高める話し方をより強固にするためにも、あなたが忘れてはならないことがあります。
それは、「面接とはQ&A形式で行われるものだ」という勘違いをしていることです。
もしそう思っていたのであれば、今すぐその考えを捨ててください。
周りの就活生に差をつけ、ましてやコンサル志望であるなら、そんな生ぬるい勘違いをしているようでは恥ずかしいです。
質問に答える時も、相手がどういう意図をもってその質問をしてきているのか、回答にプラスアルファの要素を入れて、答えないと面接ではまず勝てません。
このことは、以前もあなたが平凡エピソードを基軸にした、優秀な学生であると思わせるための面接テクニックのところでも話しました。
つまり、一つ一つの面接中の質問とその回答で、あなたは面接官と駆け引きを行っているのです。
面接官としても、当然、就活生がフックをかけてきた回答を入れて来れば、そこを無視しません。
だからこそ、あなたは面接官からの質問を通じて、いかに自分のテリトリーでの話せるネタが詰まったエピソードのことを深堀される方へ方へと、どんどん面接官を引きずり込んでいくことが重要なのです。
言われた質問にだけ、馬鹿正直に答えているような就活生は、会社に入ってからも、言われたこと以外のことは何もできないという新卒像をほうふつさせてしまいます。
「聞かれた質問に答えるだけの面接」をしないようにする方法
これについては、まずは実際の選考を通じて場数を踏む方法が1つ。
もう一つの初期の練習方法としては、まずは自分自身のもっている体験や知識について、他人に話す練習を、友人でもいいから、何度もすることです。
自分自身についてのエピソードを持っていることと、それを誰かに話せることとは、まったく別です。
どれだけ多くのエピソード、そこで考えたこと、学んだこと、が蓄積されていたも、それをアウトプットできなければ、何の意味もありません。
出す練習をしましょう。
最悪、一人で、ぶつぶつつぶやいて練習するのでもいいです。
一分間と時間を区切って、実際に声に出して、目の前に面接官が首をうんうんとさせながら、こっちの目を見て話を聞いているという状況を想定して、やりましょう。
それに慣れてこれば、友人に。
それが出来れば、実際の選考に飛び出して、とにかく自主練習した成果を吐き出しましょう。
それが完成すれば、本命企業です。
そこまでやってもいないのに、本命企業の臨むことは、落ちるべくして落ちにいっているだけなので、そこは忘れないように。
本命企業で話すときには、もうあなたは一生ものの人を説得する技術を身に着けたなと思える状態で、臨めるようになっておいてください。
笑っちゃうくらいに、自分のエピソードを自由自在に頭の中の引き出しから取り出して、臨機応変に面接官を自分のテリトリーに連れ込んで、説得力のある話をダイレクトに面接官の頭に叩き込んで、当然のように内定を掴む。
これが勝つべくして勝つ就活生の姿ですよ。
面接の流れを最大限にこちらに有利にする3段階構成について
面接で説得力を出すためには、冒頭は早口で→結論はゆっくりでという抑揚の技術も重要ですが、それ以外に話の流れのテンプレがあります。
この流れで面接中の話を組み立てることが出来れば、さらに説得力は向上します。
では、早速説明していきます。
①「初頭効果」を利用して面接官に自分の印象の良さを効果的に伝える
人間は最初の印象、初めに入ってきた情報をもとにして、後の判断の基準にします。
これは面接官がコンサルタントだからどうとか、関係なくです。
つまり、最初に話したことは誰にとっても強烈に印象の残るということです。
そこで、まずはこの「初頭効果」を利用して、ポジティブな話をもってきましょう。
私の弱みは‥の入りは、絶対にNGです。
そのNGをフリとして、そこから恐ろしほどの強みを爆撃できるほどの器があれば、弱みの話→強みの話、という流れでもいいですが、平凡スキルの学生は、ポジティブな話からするのが鉄則です。
しかし、いいことばっかりを冒頭から終始話しまくっても、当然といば当然ですが、「この学生は話がうますぎる。。信用できないな。」となってしまいます。
信用できないというよりも、さすがに強みしかアピールしてこない学生なんて、キモイです。
なので、面接官にキモがられないためにもそこからは、いい面だけでなく悪い面もしっかり見せましょう。
②「両面提示」をして誠実な人間であることをアピールする
両面提示というのは、強みもあれば弱みもある、ということを誠実に伝えるということです。
例えば、どれだけ優れた製品であったッとしても、さすがにデメリットも1つくらいあるでしょ?とあなたも疑いたくなりますよね。
それと同じです。
面接官も、あなたにデメリットである部分があるという目でみています。
デメリットがないはずがないのです。
「デメリットがないです私は」とドヤ顔でいってくるやつは、それがもう、自分の何かしらある弱みに気付いていないというデメリットです。
なので、そこは例えば、、、
「私には論理的思考力がまったくありません。」
などというコンサルタントにとっては致命的な問題であるような問題以外のデメリットを話しましょう。
聞いてゾッとするデメリットを言ってしまっては、面接官も引いてしまって「早くこいつを落としたい‥」と思われるだけです。
「アクセンチュアもうちは激務で、入院送りになったひとがいっぱいいるけど?それでもいいの?」なんて聞いていきませんよね。
言ってきたとしても、「うちはかなりハードワークだよ」くらいのオブラートに包みまくった類の脅しでしょう。
そう考えても、加減は大事です。
適度なデメリットを、自分自身の評価をぶち壊さない程度に話しましょう。
③「ピーク・エンド・セオリー」を活用すべく、最後には好印象エピソードをねじ込む
最後に、「ピーク・エンド・セオリー」というのは、、、
- ピーク→最も面接官の印象に残った瞬間
- エンド→面接での最後のやりとり
このピークとエンドの二カ所がどうだったかとうかで、人間の記憶は決まってしまうという行動経済学にもとづいた理論です。
面接官の最も印象に残った瞬間をこちらがコントローするには、面接官をうならせる何かしらのエピソードにもとづいたこちらの魅力をアピールする必要があります。
その方法については、こちらで詳しく解説しているので見ておいてください。
正直、この相手のピークをこちらが意図したモノにするには、戦略がなければ難しいですが、出来ないことはないです。僕は実際に、それをやってきました。
で、エンドの部分については、これは言葉の通り、面接の最後なので、簡単です。
面接最後には、自分の一番の売りを持ってくるようにすればいいだけです。
まとめ
面接の流れを有利にする3段階構成を整理すると、、、
- 面接が始まってからすぐに「私には〇〇の強みがあります」関連のポジティブな話もってきて「初頭効果」を狙う
- あえて、自分のデメリットである弱みの部分についても発言「両面表示」して、誠実さをアピールすると同時に、信頼感を勝ち取る
- 最後に「ピーク・エンド・セオリー」の理論に基づいて、自分の一番の売りとなることを面接の最後にねじ込む
この流れです。
この流れができれば、面接官にはもっとも強烈にあなたが話してきたことのすべてが、説得力のあるものとして、面接官の頭に叩き込まれます。
最後に自分の売りとなること、とは言いましたが、これについては面接によっては逆質問という形で、「何か質問はないですか?」というパターンも多いです。
こういう時に「私は〇〇だからこそ、こういうことをしたいのです。」などと会話にかみ合ってないことを言ってはいけません。
そうではなくて、例えば、「私は〇〇だからこそ、こういうことをしたいのですが、御社ではそういう人材を求めていますか?」という質問形式にしてしまうのです。
これは、まぁある意味で確認作業としての質問でもありますが、最後の最後にこの確認質問をもってきても、面接官は決して不快にはなりません。
他にも、有価証券報告書がみられるコンサルティンファームであれば、それについてのどうしてあそこの年度は、売り上げが下がっているのですか?といった質問でもいいです。
このあたりは、何が正解とかはありませんが、とにかく「質問はありませんか?」で面接が終わるパターンであれば、その質問自体にあなたの知性を込めましょう。
最後に
というわけで、以上が誰でも簡単にできる”説得力のある面接トーク”についての解説でした。
誰でもというのは、言葉の通り、すべての就活生が実践できる権利があるということです。
「物凄い学生時代のエピソードをドヤ顔で語る方法」などは誰でもできるものではありませんからね。
簡単にというのは、面接ぶっつけ本番でいきなりできるというのではなくて、しっかりと実践経験を積んで、面接の場数を踏みさえすれば、簡単に出来るようになるということです。
なので、何はともあれ場数を踏むことです。
せっかく簡単に身に着けられるテクニックであっても、トライ&エラーを繰り返してみないことには、本命企業でいきなりこれらを使おうとしても失敗します。
まず上手くいきません。
テクニックを使いこなすためにも、場数を踏みましょう。
繰り返しになりますが、ESの執筆、WEB適性検査の段階を飛ばして手っ取り早く企業の面接経験をしたいのであれば、スカウト型就活サイトで練習するのが一番早いです。
面接の練習の数をとにかくこなしていこうと決断出来ているのであれば、 スカウト型就活サイトを使わない手はありません。それでは、また。