コンサルティングファームに求められる能力というのは極論を言えば、たった1つしかありません。
この1つの能力があるかどうかを、コンサルの面接では根ほり葉ほり聞かれ、試され、最終的にあなたを採用すべきであるのかを判断するのです。
アクセンチュアもその例外ではありません。
もちろん、その会社に本当に来てくれるかどうかという点も重要視されていますが、コンサルティングファーム全体の面接で評価されているポイントはこの1点に限ります。
それは、あなたが「PDCAサイクルを回せる人かどうか」という1点です。
- PDCAサイクルがコンサルの面接ではいかに重要であるか
- あなたは人生における「自分自身の勝ちパターン」をもっているか
- 学生時代から自分なりのフレームをきちんと意識して生きてきたか
- あなたは成功を導く自分の「独自の戦い方」をもっているか
- PDCAサイクルを回せる人が、入社後にも活躍してくれる
- PDCAサイクルが回せる人は、同じ失敗を繰り返さない。つまり、成長できる
- まとめ
PDCAサイクルがコンサルの面接ではいかに重要であるか
「PDCAサイクル回せる力」を身に着けるためにどうすればいいのかについては、こちらの本に詳しく書かれています。
就活関連の書籍はいろいろ出ていますが、この本に書かれていることこそが本質を突いています。
本気で内定を目指す就活生は必読です。
ですので、ここではPDCAサイクルを回す力の身に着け方についてここで詳しくは述べませんが、いかにこの力が重要であるのかをお伝えしていきます。
コンサルの面接で評価されるポイントとしては、核心として突き詰めればこの要素に尽きます。
あなたは人生における「自分自身の勝ちパターン」をもっているか
コンサルの面接では、現場の第一線で活躍している現役のコンサルタントが担当します。
彼らがどのように学生をみているのかとういと、「学生という仕事をしている1人のプロ」として見ています。
中途採用での面接では一人の社会人として見ていることは当然ですが、新卒の学生であっても学生という仕事を4年間遂行してきたプロとしてみられていると思っていいです。
サークルの幹部であったのであれば、サークルという1つのプロジェクトを運営するプロジェクトマネージャーとして見られているわけです。
ゼミの活動に携わってきたのであれば、ゼミの課題という案件に携わった者として見られているのです。
そう考えると、コンサルタントである彼らが面接で聞いてくる質問というのは、自然と中途採用での社会人に聞く質問と同じ内容になってくるわけです。
そこで重視されるのは、何かのスキルや知識ではありません。
その学生がサークルやゼミという物事を処理するために、どういったフレームを通して遂行してきたのか、問題が起きたときにはどういったアプローチをもって、切り抜けてきたのかという点です。
つまり、学生時代を生き抜く中での「あなたの勝ちパターン」を問いかけてくるわけです。
学生時代から自分なりのフレームをきちんと意識して生きてきたか
学生時代に自分なりの勝ちルールを持って、自分なりのフレームを意識して、それを武器に成功してきたのであれば、企業の中でも通用します。
確かに、新卒だから会社の業務に関する知識やスキルはないですが、そこは問題ではありません。
学生時代に自分なりの勝ちパターンを身に着けていれば、それは企業でも充分通用するからです。
専門的な知識は学べばいいだけです。
そして、自分なりの勝ちパターンがあること、これが企業での即戦力を意味します。
TOEICの点数とか、IT関連のスキルがあるに越したことはないですが、核心として求められているのは、そこではないということを覚えておいてください。
あなたは成功を導く自分の「独自の戦い方」をもっているか
サークル運営、ゼミの課題の解決に絞っていいましたば、僕の場合はアルバイト先の売り上げを伸ばすためにどのような戦略をもって対応したのかというエピソードを武器にしてアクセンチュアの面接には臨みました。
アルバイト先の売り上げ停滞の事態との遭遇、それに対して考えたこと、その考えから自分が売り上げ向上に向けて考えた戦略、戦略にもとづいてどのように経営が傾いたのか、自分のやり方は通用したのか、しなかったのか、通用しなかった部分があったのであればその原因は何なのか、、、
そして、「自分なりの勝ちパターン」をそこから築くためにはどうすればいのか。
これに対する「答え」を持っている学生を、コンサルティングファームが新卒に求めていることなのです。
ここでは「答え」と一言でいってますが、これがいわゆる「自分なりの勝ちパターン」です。
勝ちパターンを持つためには、自分自身の行動原理をしっかりともって、その仮説にもとづいて物事に挑戦し、結果をきちんと生かして、次の挑戦に活かす、という行動を繰り返した先でしか手に入らないものです。
だからこそ、面接の場所でもこういう「答え」が手に入りました、と面接官に伝えるためにも、その答えを獲得するにいたったエピソードを語る上では「論理的思考力」が必要なるわけです。
また、そのエピソードに引き込むためには、「人を動かす力、個人的魅力」がなければ、ダラダラ話しているだけになってしまいます。
また、そのエピソードがある時点で、すでにその学生には「成長力」があることの証明になります。
また「答え」が手に入ったというエピソードを話せている時点で、問題解決にひたむきに向き合う「素直さ」を持ち得ていたことを意味すると同時に、問題解決に努めた内容が複雑であればあるほど「ストレス耐性」を持ち得ていた証明にもなります。
と、このように見てもらうとわかる方もいたかもしれませんが、これでコンサルタントに向いている人の5つの特徴の全てを一挙に証明できることになっているわけです。
つまり、自分なりの「独自の戦い方」の話を面接ですることによって、コンサルタントに向いている人であることを見せつけることになります。
とまぁ、さらっと言ってますが、これがそう簡単なものではないわけです。
第一、エピソードが何一つなければ、コンサルタントになれませんと断言しているも同然なわけですからね。
ただここで勘違いしてもらいたくないのは、あなたの「独自の戦い方」を見つけたエピソードを語る上での、エピソード自体の壮大さは必要ないという事です。
だから言ってしまえば、オンラインゲームにはまっていて、そのゲームを全国のプレイヤーと解決するために、このように考えて、攻略するための策、策を成功させるためにどう行動したのか。
その策が上手くいかなかったのであれば、どうして上手くいかなかったのか、そこから何を思ったのか、オンラインゲーム攻略のためのPDCAをいかに、日常生活に活かせそうと今のあなたは考えているのか?‥
と、こういったエピソードでもいいわけです。
PDCAサイクルを回せる人が、入社後にも活躍してくれる
このPDCAサイクルは、就職活動で内定獲得に役立つのはもちろん、本当の意味はそこではありません。
コンサルティングファームがPDCAサイクルを回せる人を求めるのは、それが何よりの入社後に活躍してくれる人の条件になるからです。
コンサルティングファームに入る人は、社内事情や業界のルールなんて微塵も知りません。
それが普通です。
それでも、このPDCAサイクルを回していけば、たとえ最初はわからないことだらけであっても、経験から学んで着実に成長していけるわけです。
PDCAサイクルが回せる人は、同じ失敗を繰り返さない。つまり、成長できる
もしPDCAサイクルが回せないような人がコンサルティングファームに入ってしまうと、何回やり直しをしても、その教訓が自分の中で整理して蓄積されないので、何度でも同じパターンの失敗をすることになります。
これでは、いつまでたっても成長できません。
そして「成長力」がない人は、コンサルティングファームには求められていません。
これがコンサルの面接で評価されることの、たった1つのことであり、全てです。
まとめ
繰り返しになりますが、コンサルティングファームが、その人を採用するかどうかを決める最終的な基準は「成長してくれる人か」という点にあります。
特に新卒ではその傾向が強いです。
「PDCAサイクルが回せる人」とは=「成長できる人」であり、それはファームの利益に貢献できる人を意味します。
ここまで読んでもらえればもうわかると思いますが、あなたがコンサルティングファームに内定するためにやるべきことは、「私はPDCAサイクルが回せる人間ですよ」ということを証明することになるわけです。
では、その証明をするために具体的にどうすればいいの?その全てをこれでもかというほど事細かに、ここから先ではお伝えしていきます。>>徹底解説!新卒がアクセンチュア内定をつかみ取るために習得すべき「テクニック(3つの戦略)」
それでは、また。