「コンサルの業界は志望理由とかは関係ない。向いてるかどうか。」
この言葉は、元・マッキンゼーの並木さんという方が就活ファールで玉井君に放った、僕が忘れられない名言の1つです。
この言葉をきっかけに僕は、マッキンゼーを目指すことを一度は真剣に考えていたこともあったのですが、まぁ今となっては懐かしい。
で、今日お伝えしたいことは、並木さんが言ってるコンサルタントに向いている人ってどういう人?という疑問に対する答えです。
コンサルを志望している人であれば、ここを理解しておかなければお話になりません。
アクセンチュアを含めて、どのようなコンサルティングファームであっても、期待する人物像にはかなり共通性があります。
そこで今回は、コンサルタントに向いている人の5つの特徴をまとめておきます。
- コンサルタントに向いている人の特徴①論理的思考力がある人
- コンサルタントに向いている人の特徴②人を動かしていく力、人間力、個人的魅力がある人
- コンサルタントに向いている人の特徴③成長力がある人、PDCAサイクルを回してきた人
- コンサルタントに向いている人の特徴④素直さがある人
- コンサルタントに向いている人の特徴⑤ストレス耐性がある人
- まとめ
コンサルタントに向いている人の特徴①論理的思考力がある人
コンサルタントがクライアント様に付加価値を提供していく上で、なくてはならないことの一つが論理的思考力です。
引用:コンサルティングファームの面接で見られている論理的思考力とは
論理的思考力というのは、言い換えると、問題解決能力とも言えます。
クライアントの社内にも優秀な人材がたくさんいる中で、あえてコンサルタントに仕事をお願いするからには、どうかんがえてもそれなりに難易度の高い問題解決が求められることになります。
そこでクライアントから評価され価値を発揮するためには、凡人レベルの思考力では少々厳しいわけです。
そのためにも、コンサルティングファーム特有の採用プロセスとして、ケーススタディがあります。
論理的思考力をアピールするポイントとしては、選考過程ではほぼすべての場面で見られていると考えるべきです。
GDの時であっても、テーマに沿って議論すべき問題点を、論理的に考えていくようにメンバーに共有できる学生がいるかどうか?
ケーススタディではどのような思考の流れに基づいて、答えを導き出したのかどうか?
面接では、どのような大学生活を送ってきたうえで、なにを考えどう行動し、なぜコンサルタントになろうと思い、将来はどうなろうと考えているのかどうか?
という風に、すべての場面であなたの論理的思考力レベルは測られていることを覚えておきましょう。
コンサルタントに向いている人の特徴②人を動かしていく力、人間力、個人的魅力がある人
コンサルタントに求められる能力の中でも本当に重要なのは「人を動かしていく力」です。
引用:コンサル志望者には特に知っておいてほしい「自己PRの対策法」について徹底解説!
コンサルティングは一種のサービス業です。
要するに、人が相手の仕事なわけです。
どれだけ綺麗な戦略を描けても、どれだけ論理的思考力が活きたアイディアが描けても、それをクライアントにわかるように伝えて、納得してもらったうえで、動いてもらうところまでいかないと意味がありません。
人はロボットではないので、どれだけ正しいことを言ったとしても、伝え方や伝える人によっては、人は行動に移しません。
人が動くきっかけというのは、なんだかんだ理屈や合理性だけではないわけです。
となると、人とのコミュニケーション能力や、他人が何を考えているのかを察することができる感受性であったり、理解力などが極めて重要になってきます。
この「人を動かす力」を最もアピールできるタイミングとしては、やはり面接時の自己PRを求められたタイミングになります。
そこで測られる能力というのは、単純に用意してきた自己PRの原稿を聞かせるというのではなく、目の前にいるコンサルタントに響くような、長さ、例え、テンポ、抑揚などの本当に細かな点です。
ここを無意識でやってのける人はもちろんいますが、無意識に人に不快な思いをさせてしまう人もいます。
ですので、自己PR時は、人を動かす力を見せつける場面だという認識で対策しておきましょう。
コンサル志望者には特に知っておいてほしい「自己PRの対策法」について徹底解説!
コンサルタントに向いている人の特徴③成長力がある人、PDCAサイクルを回してきた人
私がこのプラットフォームを生かして実現したいこととは、何より自身の成長です。
引用:「ES:あなたがアクセンチュアというプラットフォームを生かして実現したいことを記述してください」についての実際に提出したesをそのまま公開!
上記は、僕がアクセンチュアのESの2つ目の質問に対して回答したものの、最初の一文です。
僕の場合、志望動機のすべてに盛り込んでいた要素が、この成長意欲でした。
とはいっても、ただ口で言うだけでは何の説得力もありませんので、当然「この学生には、確かに成長意欲が感じられるな。」と思ってもらえるエピソードを話すことが前提で、自分のアピールポイントとして貫いて就活をしてきました。
で、その成長意欲の根拠となる「エピソード」って具体的にどんなものが最適かというのは、実はこれはもう決まっています。
この成長力についての根拠となる「エピソード」を何にするかが本当に重要です。
で、その答えを言ってしまうと、コンサルティングファームがその人に成長力があるかどうかを判断する基準となるエピソードというのは「PDCAサイクルを回してこれたかどうかの経験」です。
PDCAサイクルとはPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことで、業務をどんどん改善していく手法です。
引用:仕事のできない人はPDCAがわかっていない | リーダーシップ・教養・資格・スキル
なぜこの経験が重要なのかというと、PDCAサイクルを回すことをやってきていることが、コンサルティングファームに入ってから活躍する人材になるための欠かせない条件であるからです。
また同時に、PDCAサイクルを回せる力というのは、コンサルタントに向いている人の特徴としても、最重視されますので絶対に覚えておいてください。
だからこそ、このポイントをなんとしてでも面接の場所ではアピールする必要があります。
もしもPDCAサイクルが回せない人だと判断されてしまうと、あなたはコンサルタントに向いていないレッテルを貼られたも同然となり、コンサルタントにはなれません。
この「PDCAサイクルとコンサルタントの関係性についての話」はこちらの記事で詳しく書いているので、そちらも参考に。
コンサルタントに向いている人の特徴④素直さがある人
素直さがない就活生はめちゃくちゃ多いと思います。
これは完全に個人的な意見ですが、これまで何人かの後輩就活生にアドバイスをしてきた経験があるのですが、優秀でめっちゃいいなと思う学生に限って素直さだけが欠如しているわけです。
たぶん本人にはそんな意識はないのでしょうが、話していれば面接官でなくともわかります。
「あぁ。この人はたぶん素直じゃない性格なんだろうな‥」
ってことくらい。
そういう学生へのアドバイスとしてはもういっそ自分は究極のバカなのだと思うくらいが丁度いいと思います。
特にコンサル志望者であれば、コンサルタント相手にあなたが優っているわけがないですから。
コンサルタントとの面接では、自分の考えに反論意見をやんわりと言われたり、問題点を指摘されるようなことは当たり前です。
そして、それを受け止めて自分の意見を改めていけるかが、面接の場所でも、実際の仕事でも重要になるわけです。
学生時代からずっと優秀だった人は過去が成功の連続であったせいで、自分が間違っていることを認めたがらない傾向が多いようです。
すべてを他人のせいにしてしまう、「原因他人論」を無意識に抱えてしまっていないか、一度自分を見つめなおしてみてください。
このことは「内定がもらえない人あるあるTOP10」の記事でも触れていますので参考に。
コンサルタントに向いている人の特徴⑤ストレス耐性がある人
コンサルタントの仕事は、問題解決です。
解決しなければならない困難があるからこそ、「問題」がそこにあるわけであり、思い通りに仕事が進んでいくはずなんてないわけです。
また、時間的な制約、コスト面の限界、人間関係の摩擦など、かなりストレスの高い仕事になることは、思っている以上に覚悟しておく必要があります。
この前もアクセンチュアを退職されたばかりの女性コンサルタントの方にどんな働き方をされていたのかを聞いたのですが、その方はメンソレータムをしょっちゅう、目の周りに塗りたくって、終わらない仕事に向かっていたそうです。
で、どんな上司だったのか聞いたところ、”見た目はスネイプ先生で、仕事がバリバリできる感じのコンサルタント”だったよと教えてくれました。
。。
はい、もう恐怖しかありませんね。
そんな仕事ができるスネイプ先生に無理難題を突き付けられながら、メンソレータムで目の周りがスースーなっている毎日がコンサルタントの日常です。
この事実を受け止めたうえで、コンサル志望の就活生は己の道を突き進んで下さい。
まとめ
言い出したらきりがありませんが、まぁこれが最低条件ですよね。
コンサルタントになるためにはどうすればいのか、就活をしながら僕もいろいろ考えてきましたが、やはりここで紹介した5つは必須事項だと思います。
これら5つについては、どれか1つが尖って優れているのではいけないのです。
全部必要です。
要するに、論理的思考力がずば抜けているけど、素直さが少し足りない、とかだともう完全にOUTです。
論理的思考力がそれなりにあって、素直さがある、こっちの学生がまだ内定に近いです。
それくらい、ここに挙げている5つの特徴はバランスよく持ち得ていることが重要であることを忘れないように。
それでは、また。