コンサル志望者に特に完成度の高いものに仕上げておいてもらいたいスキルの1つが面接中の自己PRです。
ここの対策が甘いような人は、どこのコンサル企業でも、即選考落ちしてしまう恐れがあります。
というわけで、今回は、どれほどコンサル志望者にとって「自己PRの対策」が重要であるのか、また面接時の自己PRを完璧にするためにはどうすればいいのかについての情報をお伝えします。
- コンサル志望者が自己PRの対策を誰よりも万全にしておくべき理由
- コンサルタントをうならせるような自己PRを披露することなど可能なのか?
- テンプレ回答を抜け出すための自己PRの鍛え方
- 想定しうる限りの自己PRのテンプレ回答を作ること
- 自己PRのテンプレを複数用意していることがあくまでスタートライン
- まとめ
コンサル志望者が自己PRの対策を誰よりも万全にしておくべき理由
コンサルタントというのは、いくら論理的思考力に優れていて、成長意欲やストレス耐性があったとしても、それだけでは不十分です。
コンサルタントに求められる能力の中でも本当に重要な要素の1つは「人を動かしていく力」です。
どういうことかというと、コンサルティングは一種のサービス業です。
要するに、人が相手の仕事です。
いくらロジカルに物事を話せても、それをクライアントに正確に伝え、納得してもらい、動いてもらわないと何の意味もありません。
当たり前ですが、人間は理屈や合理性だけで動くわけではありません。
となると、新卒の学生が面接のステージまで入って、まず最初の質問としてもかなりの高確率で要求される「自己PRをしてくださいという類の質問」に対しては、コンサルタントを引き付けられるだけの十分な魅力を発揮できないと、新卒コンサルタントとして重要な素質に欠けると即判断されかねないわけです。
だからこそ、コンサルの面接では自己PRで面接官であるコンサルタントに対して、何が何でも自分自身に興味を持たせるテクニック(=コンサルタントをうならせる自己PR)を身に着けていることが重要になってくるわけです。
コンサルタントをうならせるような自己PRを披露することなど可能なのか?
僕らが今まで生きてきた約20年間の人生で、いきなり自分という人間を、目の前にいる自立した社会人に向かって売り込むという状況は、かなりイレギュラーです。
「新卒の学生が、大の社会人に何を売り込むというのか?相手はベテランコンサルタントだぞ。」
そう考えている学生は、すごくまともだと思います。
変にコンサルティングの業務改善案について披露してやろうと考えている学生よりも、よっぽど救いようがあります。
なので、不安に思っていた学生は安心してください。
では、何をコンサルタント相手に売り込むかというと、あなたの価値観を見せつける方法で、「今の学生はすごいな~」とコンサルタントをうならせることは可能なのです。
というのも、知識や能力面でうならせることはできずとも、コンサルタントの面接官は、あなたを「学生という仕事を大学4年間でやってきたプロ」として、見ています。
そこでの大学在学中に何を考え、どう行動し、これからどんな風に生きていこうと考えているのかという部分については、非常に関心を持ってくれているわけです。
だからこそ学生が自己PRで披露すべき唯一のポイントは、これまで生きてきたうえでの自分自身の価値観です。
と同時に、その価値観に至るまでの”思考のプロセス”を”ロジカルに”話すこと、これがコンサルタントをうならせるための自己PRであるということを覚えておいてください。
テンプレ回答を抜け出すための自己PRの鍛え方
「では早速、自己PRをしてください。」
「ではまず最初に、あなたの強みと弱みを教えてください。」
このように突拍子もなく、自己PRを求められるのは就活の面接ではお決まりです。
本当にこれはよく聞かれます。
タイミングとしては、面接が始まってすぐに聞かれることが多いです。
他に冒頭で聞かれる質問パターンとして多いのは、「自己紹介をしてください」「志望理由を教えてください」といったものくらいです。
僕が就活してきた中では、少なくとも30回以上の面接は経験しましたが、だいたい3分の1以上の確率で「自己PRを試される質問」が冒頭では投げられてきた感覚です。
で、この自己PRにあたって、大前提としてやってはいけない例がTHE・テンプレのような回答を面接早々にしてしまうことです。
で、そのことを頭ではわかっていると思います。
就活生は皆、テンプレ回答のようにならないようにならないようにと言い聞かせて面接での自己PRには臨むわけです。
そこまではいいです。
でもいざ面接が始まって、自己PRをどうぞと投げられると、テンプレ回答を発動してしまうわけです。
で、この問題を解決するためにはどうすればいいのか?ということですが、
自己PRのテンプレ回答を事前に大量に作ってください。
は?何言ってんのお前と思われるかもしれませんが、これがテンプレ回答を面接でしてしまわないようにするための解決策です。
そして、これがコンサルタントをうならせる自己PRを披露できるようになるまで、近道です。
想定しうる限りの自己PRのテンプレ回答を作ること
自己PRのテンプレを作る作業は極めて重要です。
ただし、一個や二個のテンプレでは甘いです。
鉄板自己PRのネタを最低でも4つくらい考えておいてください。
で、これでOKか?といわれればそうではないです。
本題はここからです。
自己PRの鉄板ネタを4つほど考えておくことは大前提です。
重要なのは、その4つの鉄板ネタをもとに、そのネタはどんな質問を受けたときのシーンを想定しているのか?を徹底的に考え抜くことです。
例えば、、
- 簡潔に複数回答するための、箇条書きテイストの自己PR
- 1つの内容について深く話すための自己PR
- 「2つの強みがあります」から始まる2つのポイントを話すための自己PR
- 1つの内容について、学生時代のエピソードと絡めて話すための自己PR
- 中高生時代までに振り返って3分ほどかけて話すときのための自己PR
- 自己紹介と合わせて5分で話すときのための、少し長めの自己PR
- 自分自身の強みと弱みを比較する形で話すための自己PR
といった具合に。
このように、想定しうるシチュエーションにもとづいて、テンプレートを何個も何個も何個も、ワードに書き出してみて、それを口に出して実際に話してみることが、テンプレ回答を作るということの真意です。
これらの状況を想定したうえで、あなたは自己PRをすぐさま表現できる準備ができていたでしょうか?
それが出来ていなかったのであれば、自己PRの対策は不十分であったということです。
今すぐ、これから説明する方法で自己PRの対策に取り掛かりましょう。
自己PRのテンプレを複数用意していることがあくまでスタートライン
いくつか鉄板のテンプレを用意して、それをもってして面接に臨んで、なんとか形にして答えるというところまでは誰でも出来るでしょう。
しかし、そんな自己PRではコンサルタントをうならせることはできません。
自己PRを整理して、
鉄板ネタを整理して、
鉄板ネタそれぞれのテンプレ回答をいくつも用意して
これで、ようやくスタートラインに立ってるのです。
ここまでが最低限の準備です。
スタートラインに立ったら、もうやるべきことは決まっています。
あとは実践あるのみです。
実践の場所で、何度も何度も何度も、もう嫌というくらいに「では、自己PRをしてください」という質問をもらう経験をすることが必要です。
結局のところ、いくら頭に思い描いていたシチュエーション通りの質問をされても、いざ面接官を目の前にしては流ちょうに話せるなんてことはありません。
最初のうちは、誰でもそうなります。
だからこそ、もう本当に「はいはい、またその質問ね。(やれやれ‥)」となるくらいに、実践経験をつむことこそが、必要になります。
ここまでくると、いざ本命企業の時になると、それまで経験してきたシチュエーションの繰り返しになってくるか、たいていの質問パターンが掴めているはずですから、余裕をもって自己PRができるわけです。
余裕をもって自己PRをできるようになっていれば、同時に、コンサルタントにも安心感をもって、話の内容を聞いてもらえるわけですから、そこで「人を動かす力」があることの評価に繋がります。
そして、人を動かす力をもってして、それまで練習してきた自己PRを、これまで準備して話し倒してきたテンプレ回答を組み合わせる方法で、落ち着いて話すことができれば、自己PRは成功です。
まとめ
いくつものテンプレ回答を用意するためには、いくつもの質問パターンを想定することが必要になります。
例えば、、
- 学生時代に頑張ったことは?そこで学んだことは?
- 今まで感動したことは?そこで学んだことは?
- 大学時代の学習では何を頑張った?そこで学んだことは?
- 大学時代の勉強以外では何を頑張った?
- あなたの長所は何ですか?そう思う理由は?
- 中学高校と来て、大学に入ってからの将来のビジョンは?
と、これらの質問を想定する必要があるということです。
上記のような質問をされた際にも、あなたに求められていることは「自己PR」してくださいということとほぼ同義であることはわかりますよね。
こういった学び・頑張ったこと・キャリアビジョンを通じて、そのストーリーの中に、あなたの強み・自己PRを込めて、話さなければならないわけです。
「自己PRをどうぞ。」の質問にも「くじけない心です。」以上。では論外なわけですから。
で、これを自分の頭の中のイメージだけでやるのは効率が悪いです。
ですので、実際に面接の場所で聞かれる質問が掲載されている穴埋め形式ですぐできる!自己PR作成マニュアルこういった資料を参考に、実際の面接で想定されうる質問を確認しながら、自己PRのテンプレ回答の作ってみてください。
ここでダウンロードできる資料の中には、穴埋め形式で自分の経験や、強み・弱みを入れていくだけで、それで1つの自己PRができてしまうテンプレが掲載されています。
これを本番でそのまま使わなくてもいいですが、テンプレを作り始める手始めとして使ってみる分にはちょうどいい長さです。
僕もダウンロードして改めて自己PRを作成してみましたが、ここで完成する自己PRは実際のコンサルの面接での受け答えに、使っていたものと同等のものが出来上がりました。
逆に言えば、それくらいコンサルの面接とは言えども質問される内容と、それに対する回答は基本的なものも多いという事です。
これだけだと足りないという分には、自己PR対策関連の書籍を買って、そこからさらにテンプレの量産をするのは大いに賛成ですが、先ずは紹介した資料にあるくらいの自己PRを最低限のものとして、用意してもらえればと思います。
自己PRのテンプレ回答がある程度準備できたら、あとは実践あるのみです。
それでは、また。