アクセンチュア新卒内定を本気で考える 2024

高学歴に太刀打ちするためにはそれなりに準備が必要です

アクセンチュアの「仕事内容」について新卒が知っておくべき真実とは?

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アクセンチュアは一昔前とは変わって、コンサルタント会社なのか?それともITベンダー業界の1つなのか?という議論が起きるほど、特殊な仕事内容をする企業へと移り変わっています。

 

現にコンサルタント業務は、アクセンチュアの売り上げ全体のたった3割に過ぎません。

 

☑アクセンチュアの半分の売り上げは、システムの構築。30パーセントがコンサルティング。20パーセントが保守・運用。

引用:【ソリューションエンジニアの仕事内容は?】アクセンチュアのWEBセミナー議事録まとめ

 

にもかかかわらず、2017年以降も加速度的に進められているのが「新卒コンサルタント」の大量採用です。

 

そのうえで、新卒コンサルタントの仕事内容がいったい何であるのかという事実を、理解できているでしょうか?

 

もしここの事実をわかっていなければ、新卒コンサルタントになってからすぐにどのような仕事に携わることになるのかを理解できていないまま入社することになります。

 

この事実を理解している前提で、アクセンチュアを目指すのであれば止めはしませんし、僕と同じ考えのもとでアクセンチュアから始めるキャリアを考えているのでしょう。

 

しかし、この事実を知らずに、アクセンチュアをただのコンサルタント会社と思って飛び込むと、確実に後悔します。

 

僕は、アクセンチュアに行きたいと思っている就活生に、アクセンチュアがどんな会社であるのかを説明するときに言うのは、「アクセンチュアはコンサル会社じゃないよ」という説明です。

 

この説明がわかる人にはわかると思いますが、わからない人にとっては、なかなかの衝撃でしょう。

 

だからこそ、アクセンチュアでの新卒の仕事内容について知ることを通じて、もう一度ファーストキャリアとしてうさわしいのかどうか、よく考えてみて下さい。

 

ちなみに僕は、めちゃくちゃふさわしいと思いますけどね。

 

では早速、アクセンチュアの大量採用の裏にある背景から、コンサル業界全体のビジネスモデルの変革、アクセンチュアの新卒コンサルタントの仕事内容について、と順を追って説明していきます。

 

 

即戦力であるはずの中途社員ではなく新卒コンサルを大量採用せざるを得ない理由

 

そもそもコンサルタントとして即戦力になる人材を手っ取り早く集めたければ、新卒なんて量採用しなくてもいいじゃない?

 

と、思わなかったでしょうか。

 

僕は思いましたよ。

 

なぜなら、一般的にコンサルタント業務というのは、新卒の学生が入社して、いきなり務まるような次元の業務ではないことを知っていたからです。

 

そりゃそうですよね。

 

自分の会社のビジネスを成功させたこともない新入社員が、いきなり人様の会社が困り果てている問題を解決してあげましょ〜ってわけですから、いくら地頭が良くても、さすがに無理があります。

 

だから中途社員で、役立つ社員を片っ端から集めてやろう!と行きたいところなんですが、それが簡単な話ではないわけです。

 

で、何が簡単じゃないのかとういと、まず理由の1つとして、、

 

そもそも日本の社会構造が、欧米諸国と比較して、まだまだ転職する人が圧倒的に少ない

 

ということがあがります。

 

「1つの会社で勤め上げるのが誠実であり、安定」といった既存の価値観が根強く残っていたり、見知らぬ新しい環境へ踏み入るのは勇気が必要なこともあって、いざ自分が職業人として危機や不利な状況に立たされても、転職に躊躇してしまう人もいるようです。

引用:海外と日本でこれだけ違う! 転職に対する考え方 / 20代の生き方・働き方を応援

 

特に大手企業ではその傾向がすこぶる強いです。

 

たいてい現在の仕事で高いパフォーマンスを発揮している人ほど、その会社での評価も高くて、いい処遇を受けているわけです。

 

つまり、会社の優秀な人ほど、本人たちの満足度も高いがために、なかなか転職には踏み切ってもらえない、踏み切るメリットもそこまでない。。という構造になっているのです。

 

というわけで、優秀な中途社員を他から引っ張ってくるだけでは人材不足となってしまうため、結果、新卒に頼らざるをえないということです。

 

まぁこのことはコンサル業界以外の全業界に共通していえることなので、わかってる人も多いと思います。

 

1つ言えることとしては、コンサル業界を志望する人なんて、志望している人にとっては、一般的な選択肢の一つとしてみているかもしれませんが、平均的に見ればコンサルタントになりたいと思っている人なんて、ごくごく少数派です。

 

つまり、コンサルを志望しているあなたはちょっと変わってます。

 

そんな変わり者は、そこまで世の中にはいませんから、大企業でぬくぬく過ごしている人も、コンサルに転職しようだなんて考えてる人も、当然ほぼほぼいないってことです。

 

アクセンチュアが中途社員を採りすぎると、内部崩壊しかけない‥。

 

コンサルティングファームには様々なバックグラウンドの人が集まるという多様性があり、これが一種の強みです。

 

ですが、実はそれが仇となって自社の理念やカルチャーが育たないという事態に陥る可能性も大きいのです。

 

僕が知る、この事態を象徴する会社の1つに「エムスリー」という会社があります。

 

この会社については、元・エムスリー社員から聞いたのですが、とにかくエムスリーは仕事が出来る社員は集まっていはいるけれども「社内の空気があまりに冷たく、社員同士の温かみが一切ない、単なるビジネス集団」になってしまっているとのことでした。

 

ちなみにこの方は、そういった社風が原因で退職されたそうです。

 

その環境の良い悪いは人によると思いますが、アクセンチュアとしては社内環境のマネジメントにも力を入れざるを得ないほど、大規模なコンサルティングファームということもあって、社員が常に入れ替わり立ち替わりしているようなエムスリーのような集団になってしまっては困るわけです。

 

そうなると「まだ社会経験も何もない、素直さが残る」そんな特性を持ち得た人材=新卒の存在が極めて貴重になってくるということです。

 

新卒というのは、他の会社を知らないからこそ洗脳しやすい

 

新卒には新卒にしかない魅力があります。

 

即戦力にならずまだまだ社会人としても頼りない、それでも「実務経験がないこと」はデメリットである反面、とんでもない魅力でもあるのです。

 

その魅力とは、他の会社を知らないということです。

 

つまり、無知であるという魅力です。

 

中途社員の最大の魅力が、実務経験であれば、新卒の最大の魅力は無知であることです。

 

どういうことかというと、実務経験をしっかり積んでいる中途社員ほど前職のルールに気付かぬうちに染まってしまっており、「仕事とはこういうものだ」といった凝り固まった頭になっています。

 

一方で、新卒で入ってきた人材は、そういった凝り固まったルールがありません。

 

仕事とは、どういうものかさえ知りません。

 

どれくらいの仕事がやりすぎで、何が激務なのかも知らないのです。。。

 

となってくると、もうそれはそれはアクセンチュアの都合のいいように、プロフェッショナルマインドを、刷り込見まくることができるわけです。

 

で、そのままアクセンチュアの思うがままの人材に新卒を洗脳できてしまうわけです。

 

これが、新卒コンサルタントを採用することの本当の価値です。

 

アクセンチュアの新卒コンサルタントに求められる仕事内容とは?

 

アクセンチュアの新卒の仕事内容とは、まさにこの刷り込み効果の洗脳のもとでこそ強制できる、常識を越えた、圧倒的な量の雑務です。

 

新卒コンサルのキャリアパスはアナリストからです。

 

コンサルタントではありません。

 

アナリストがやることは、そこまで頭を使わなくてもこなせる雑務のような業務です。

 

そして、この理不尽ともいえる試練をこなすことができた強者だけが、コンサルタントに昇格します。

 

既に、ここでは半分近くの社員が辞めています。

 

僕もこの時点で辞めているかもしれません。

 

で、そこからさらに上司の無理難題に答えながら、部下として入ってきた新卒コンサルタントを上手に酷使することができたものが、さらにその上のステージであるマネージャーつ地位にあがれるのです。

 

ちなみに、ここまでくる時点で、同期の9割は辞めていますからね。

 

このあたりのキャリアパスについての詳しい話は、こちらの記事に書いていますので参考に。※下記記事内ではアナリストの仕事をかなり美化して書いています。

 

参照:アクセンチュアのキャリアパスについて新卒向けに1から解説する

 

コンサルティングファームのビジネスモデルが根本から変化している

 

今までのコンサルティングファームであれば、そんなことはありませんでした。

 

まぁ原因は色々ありますが、まず1つの原因としては、働き方改革があげられます。

 

働き方改革が始まったせいで、働かないと終わらないのに、働いたらダメという改革が始まったせいで、ただでさえ終わらない仕事が、間に合わなかったらアウトという仕組みになってしまたわけです。

 

こうなると、もう仕事ができないやつに残された道は、辞めるしかありません。

 

あと、さらに大きな原因としては、コンサルティング業界自体のビジネスモデルの変化にあります。

 

いうなればこれが一番の原因です。

 

これこそが、、アクセンチュアの新卒コンサルタントの仕事内容が、もっともコンサルタントらしくない仕事へと移り変わっている原因といえます。

 

かつてのアクセンチュアを含めたコンサルティングファームの仕事といえば、マッキンゼーやボスコンを代表するような「戦略立案」の会社でした。

 

かつてというのは、今の時代ほど、ITとコンサルティングの結びつきがそれほど強くなかった時代のことです。

 

しかし、時代は変わり「実行支援」および「実行」へとコンサルティング業務そのものが移り変わっています。

 

この実行支援というのは、IT技術の導入支援、およびITシステムの導入と同義と考えてもらって構いません。

 

つまり、これから生き残っていくコンサルティングファームというのは、コンサルタント会社らしからぬ実行支援プラスα実行という業務を請け負えるコンサル会社です。

 

そして、その第一線を走るのが、アクセンチュアというかつてのコンサルティングファームなのです。

 

まとめ

 

アクセンチュアの新卒コンサルタントにはどのような価値があるのか?また新卒のうちの仕事内容というのがコンサルタントらしからぬ業務(圧倒的な量の雑務)である事実を、理解できたでしょうか?

 

今後のコンサルのマーケットは、実行できる部隊(コンサルタントらしからぬ業務を請け負う大量の新卒コンサルタント)を要する会社だけが生き残っていく時代です。

 

その実行部隊を要する企業の代表が、アクセンチュアです。

 

「実行」という形で貢献するビジネスモデルの最前線を突き進むアクセンチュアが、これからどれだけコンサルっぽくない会社になっていくのかは、逆にもう楽しみですね。それでは、また。

 

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