僕の友人は就活を始めた時期がとんでもなく遅くからでした。
具体的には、2017年度の7月から。
つまり、就活していないという状態が解禁月以降4ケ月間続いていたのです。
その間彼は、特に就活らしい何かをやっていたわけではありません。
そして、いざ就活だと動き出したものの、以後選考に進んだ面接にはほぼ全て一次選考落ち。
運よく最終面接に進めた企業は1社。
しかし、その一社からも即刻不採用の通知。
そんな就活スタイルを続けた後に、彼はもう自暴自棄になりかけていました。
しかしそんな彼が就職エージェントでの相談を境にして、たった2週間で就活スペックを向上させ、最終面接では「是非うちにきてほしい」と絶賛され、初の内定を獲得したのです。
彼に何があったのか。
今回は、そんな7月までまともに就活してなかった友人が、即内定を獲得した理由についてお伝えします。
- 彼のスペック
- 彼の就活スタイルとは?
- 「就活のやり方がわからない‥」と言い出した僕の友人
- 「僕を雇ってください感」を全面に出し過ぎているという問題
- 「僕を雇ってください感」を「任せてください感」に変えること
- 就活後発組に決定的に足りていない経験=本音のダメ出しをもらうこと
- 就職エージェントからダメ出しを受ける経験をする圧倒的なメリット
- 就職エージェントを利用して、内定がもらえる学生に改造してもらうこと
- まとめ:まずは一社、どんな手を使ってでも内定を掴んでやろう
彼のスペック
僕の友人のスペックについてお伝えしておきます。
- 大学は異なるアルバイト先で同僚の文系大学4年生
- 特にこれといった経験はしておらず大学生らしい生活をのほほんとすごしてきた
- 無駄にガタイはいい。
- TOEICの点数300点代という残念な点数の持ち主
- 履歴書の資格欄にはお決まりで普通自動車免許の記入のみ
という平凡すぎる人です。
彼の就活スタイルとは?
彼の就活のスタイルについてですがが、しばらく特にこれといった職種をそれまでは絞らず就活しているようでした。
しかも、その就活への向き合い方というのがかなりゆるい。。
なんとなく気になると思った企業について応募しては、キャンセルしては、気が向いたら面接へ。
気が向かない日は全ての予定をキャンセルして、面接を全て飛んだりもするというふざけた就活をしているスタイルでした。
「就活のやり方がわからない‥」と言い出した僕の友人
ある日、彼が僕にいってきたこと、それは、、
「就活ってどうやってすればいいの?」
というなんともカオスな質問。
しかし、よくよく話を聞いてみると、ESとか面接は経験してるし、最終選考にまでいったこともあるけど、どういうわけか自分が内定がもらえる気がしないという弱気の感覚になってしまったとのこと。
そんな彼の抱えている、ある1つの重大な問題点に僕は気が付いたわけです。
「僕を雇ってください感」を全面に出し過ぎているという問題
面接で中々通らないことや、選考で進むにつれて自信を喪失するという彼の言動を聞いたうえで、彼にあった問題点はこれです。
「僕をどうか雇ってください」という感じを押し出す形で、彼はこれまでの就活を続けているようでしたが、これは本当にダメです。
しかし、誰しもやってしまいがちな問題であり、以前の僕もそうでした。
この「雇ってください。お願いします。。」っていう感情が出てしまっているような面接というのは、ほぼ通りません。
なぜかというと、そういう就活生に内定をもし企業があげても、その学生にとって内定≒マラソンでいうゴールテープだと思ってしまっていることがバレバレだからです。
すると、どうなるかというと、、企業としては学生に対して「仕事がしんどくなったら、どうせすぐにこの子は会社を辞めるんだろうなぁ。ちょっとここはやめておこう」
となるわけです。
会社にとって一番欲しい新卒というのは、どんな人間か?
それはすぐにやめない人間です。
新卒に求めているのは、ほとんどそれに等しいです。
スキルが欲しい理由で雇いたいなら、中途で雇った方が楽にきまっているのです。
でも、どうしてそうじゃなくて、新卒採用をするのか。
それは、新卒として雇って、能力なんて初めからなくていいから、とにかく辞めないで働いてくれる人材が欲しいから採用しているわけです。
もちろん、中途採用よりも新卒採用の方が、採用活動にかかる必要というものが安いからという理由もあります。
ですが、本当にスキルをかいたい会社は新卒の採用なんて出していません。
新卒採用をやっている会社というのは、「その社員を大事に育てていって、今後は会社を大きくしたいと考えている」そいう会社です。
だからこそ「私を、もしよかったら雇ってください。」なんていう、弱気な態度だけは絶対に出してはいけないのです。
「僕を雇ってください感」を「任せてください感」に変えること
では、このような「雇てください感」をどのように隠して、なおかつ、自分が辞めない社員であることをアピールすることができるのか?
やり方は簡単です。
それは、「僕を雇ってください感」を「任せてください感」に変えることです。
たとえ自信がなくても変えてください。
「自分だったらこの会社で、こういうところで力になれるんじゃないか。」と、出来る範囲でいいから考えて、そのやる気をみなぎらせることが何よりも重要なのです。
言ってしまえば、このやる気、若さ、強気な姿勢が一切感じられない就活生なんて全員落ちます。
新卒の価値なんてそれくらいです。
逆に言えば、たったそれだけの価値が、会社からしてみれば喉から手が出るほど欲しいのです。
- 自信もあり、やる気もあるが、そこまで賢そうではない就活生
- 賢そうではあるけど、少し冷めた感じで、自信なさげな就活生
企業として、どっちを雇うかと言われれば、間違いなく前者です。
頭が切れるかどうかなんて、それほど新卒には重要視されません。
とにかく、やる気、若さ、強気な姿勢、という「任せてください感」こそが何より大事なのです。
しかし、多くの就活生がたったこれだけのことに気が付かずに数十という会社の面接に落ち続けているわけです。
「御社にこういう理由で志望します!なぜなら〇〇〇だからです!」
ここを自信満々で話せなくては、企業は絶対に雇いません。
弱気な学生、少しいきった感じの学生、少し頭がいい学生
そんな学生は企業はいりません。
企業が欲しがるのは、
やる気、若さ、強気な姿勢
これら条件がそろっている学生です。
可能性を秘めた人材になりきることが、新卒にはちょうどいいのです。
これが新卒の就活のお決まりのルールです。
※中途の転職活動とはルールも評価されるポイントも全然違うのです。
就活後発組に決定的に足りていない経験=本音のダメ出しをもらうこと
「任せてください感」をいきなり出せと言われても、それが簡単にできたらだれも苦労しません。
この能力を身に着けるための方法としては2つあります。
1つは、
実際の面接の場所で意識的に「任せてください感」を繰り返しり返し出すよにして、自分は出来る人間であるのだと、自分自身で刷り込ませていく方法
です。
そうやって「任せてください感」をナチュラルに出せるようになるための経験値を、試行錯誤しながら、徐々に徐々にあげていくのです。
そのためには場数を踏むことが必要です。
場数が少ないと、この「任せてください感」が面接時にはぎこちなくなり、なんとも不自然になりがちです。
これは僕自身も経験済みです。
態度と発言がかみ合っておらず、自分でもわかるほどに奇妙な態度をとってしまっているような状態は、これまでに味わっています。
しかし、この実際に面接での場所での練習となってくると、なかなかこの技術を習得するまでには、結構な時間がかかります。
そこで、もう1つの方法です。
それが、
就職エージェントに面接時の練習を、本番さながらに取り付けてもらう方法
です。
この方法による何よりのメリットは、実際の面接の場所で練習しているだけでは、得られないものがあります。
それは本音のダメ出しです。つまり、自分の面接のどこがダメなのか、どういう話し方がダメなのか、どういう自己アピールがよくないのかといった、他人からのフィードバックをその度に受けられるわけです。
このフィードバックがあるのと、無いのとでは、まったく経験値の上がる速度が違います。
つまり、
- じっくり数カ月かけて経験値をあげていく余裕があるなら、就職エージェントに頼らず、自力で試行錯誤しながら、長期的に鍛えていく方法をとることです。
そうではなくて、
- なるべくはやく内定がもらえる就活生になりたいのであれば、就職エージェントに頼る方法をとることです。
就職エージェントからダメ出しを受ける経験をする圧倒的なメリット
「就職エージェントなんてどうせ頼りにならないし、行きたくない」
そういった勘違いを抱いている就活生は多いです。
ですが、僕も実際、就活中に面接スキルが絶望的に欠けていることに気付いてからは、藁にもすがる思いで就職エージェントしかり、大学のキャリアセンターにはお世話になっています。
それは、自分一人であれこれ考えているよりも、その道のプロからズバリ自分のダメなところ、直した方がいいところは何であるのかを聞いた方が、何倍も効率がいいとわかっていたからです。
就職エージェントの評判が悪いのは、エージェントが紹介してくる企業が、大手じゃないとか、理想とする会社じゃなかったからとか、そういった理由がほぼ100%です。
でも、そこは仕方ないです。あっちもビジネスでやっています。
なので、こちらとしても、面接スキルのレクチャーを無料で受けさせてもらえている間は、それら企業にも興味を持つふりをして、用が済んだらそれら企業の面接は全て飛んだらいいんです。
利用できるところは利用して、価値がないところは切り捨てましょう。
就職エージェントを利用して、内定がもらえる学生に改造してもらうこと
就活でうまくいってない人というのは、結局のところ、どういう人間になりきるのが正解なのかがわかっていない、考えすぎてしまっている学生です。
能力の差なんかではありません。
答えを知っているか、知らないかの違いです。
この就活という舞台上での芝居が苦手な学生が、いくら頭は優秀であったとしても、面接では残念ながら落とされるわけです。
それを踏まえても、この就活という舞台上で、うまく立ち回る方法について専門的に詳しい人たち、つまりは就職エージェントにいる人間に、その演技指導をしてもらうことが、何よりの就活攻略の近道です。
※2017/10/31追記:※大手就職エージェントキャリアチケットのみが利用可能
まとめ:まずは一社、どんな手を使ってでも内定を掴んでやろう
就活生の中には「どうしても働きたくない」という思いがどこかで引っかかっていてなかなか就活に集中できずにいたという人が多いと思います。
僕も実際にそうでした。
しかし、その思いをぐっとこらえて、新卒の就活という人生で一度の山場を乗り越えてきました。
就活に対する考え方・価値観は人それぞれですが、それでも日本の就活のルールのもとで就職する以上、まずは一社、キャリアチケットなどを利用するなどして、どんな手を使ってでも内定を掴むことです。それでは、また。