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【例題付き】ケーススタディ攻略に必要な「7つのスキル」を徹底解説!

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ケーススタディ攻略のための7つのコツがあります。

 

今日はこれについて徹底的にお伝えします。

 

ケーススタディは慣れが肝心ですが、慣れていくためにもここで紹介する7つのことを知っているうえで対策すれば、よりケース面接本番を想定した対策が捗ります。

 

では、順番にお伝えしていきます。

 

 

ビジネスケース系の例題から「7つのスキル」の使いどころを見る

例題:

東京オリンピック(2020年)で日本のメダル数を増やすにはどうすればいいでしょうか?

背景:あなたにこの相談を持ち掛けた相手は、日本オリンピックイン会の会長だと仮定します。金メダルだけではなく、銀・銅あわせた総メダル数を増やすのがゴールです。

 

ここに1つ例題を取り上げました。

 

実際のケース面接でも、上記のような問題を15分〜30分という制限時間の中で、論点を明らかにして、分析を加え、結論を導き出すというアプローチをたどる必要があります。

 

ですので、まずはこの問題をあなたならどのように考えていくかを、自分なりに考えてみて下さい。

 

 

ーーーーーーはい10分考えてみて下さい。-------

 

 

10分考えてみましたか?

 

「いやいや、意味分からんけど。。」という風に思った人も大丈夫です。

 

最初は皆そうです。

 

では、まず最初に、上記の例題に対して7つのスキルがどのように生きてくるのかについてを見ていきます。

 

そして、例題の模範解答を提示する流れで解説していきたいと思います。

 

スキル①前提条件にとらわれない発想力の柔軟性

 

まずは前提条件の確認です。

 

ここでの前提条件とは、「メダルを増やすこと」でしたよね。

 

そのためには何をしてもいいわけです。

 

ただし、やってはいけない回答の代表例が、

 

「具体的な、ある1つの競技に対する強化策についてポンと提案すること」

 

です。

 

例えば、柔道でいうと、「日本は柔道なら世界で戦える技術はあるけれども、もっと地道にポイントを稼ぐ戦い方をすれば、メダルを総なめに出来る」といった回答。

 

他にも、「サッカーは審判を買収しやすいから、事前のやりとりで、日本に有利になるように判定してもらう」といった回答。

 

これらは、いずれも戦術的な要素が強いわけです。

 

しかし、ケース面接でとわれているのは、そういったミクロな視点ではなくて、もっと協議全体を俯瞰した「日本としてどのように各競技を支援していくか」というアプローチです。

 

つまり、メダルを増やすこと☞「日本が強い柔道で、もっと戦い方を工夫すればい!」

 

ではいけないのです。

 

これだと、柔道が強いという勝手な前提条件のもとで、日本がメダルを増やすと言ったら、はい柔道!!みたいなノリで回答しているに過ぎません。

 

もちろん、その答え自体が間違っているわけではないですが、コンサルタントが見ているのは、回答のアプローチであり、思考の過程です。

 

そこを忘れないように。

 

スキル②与えられたお題の背景にある問題を整理できる能力

 

今回の、お題の背景にある問題というのは、「メダルを増やすということ」はそもそも何を意味するのか?という問題です。

 

これは非常に簡単な考察ですが、見落としがちになってしまい、見落とししてしまっているからこそ、「柔道でもっと工夫する!」とか「サッカーの審判を買収する!」などという短絡的な答えになってしまうわけです。

 

ここでやるべきことは、「メダルを増やすこと」というものを式に分解することです。

 

これはどのケース面接を解くにあたっても、必須です。

 

で、分解してみると、、

 

メダルを増やすこと=試合に出る回数×上位3位以内に入る確率の増大

 

と、こういう式になります。

 

例えば、ヨーロッパの小国とアメリカを比べた場合に、どう考えても試合に出ている回数が多いアメリカの方が、メダルを獲得でき確率が、例えまぐれであっても高いわけですよね。

 

バッターボックスに立たずに、メダル獲得はありえないわけです。

 

次に考えるべきことは、メダルを取るということです。

 

メダルをもらえる人は、上位3位以内の人です。

 

つまり、競技に参加した選手が上位3位以内に入ればいいのです。

 

ごくごく単純な式ですが、こういったアプローチをするところから、ケーススタディにあたることが、ケーススタディの解き方の常識なのです。

 

当たり前のことを、当たり前のように考えて、式にして答えとなるものを分解すること。

 

これがケーススタディのスタート地点に立つまでの手順です。


スキル③仮説をたてながら問題点を分析できる力

 

では次に、それぞれの仮説を立てながらメダルを増やすためには、どの方法が最も有力であるのかを考えていきましょう。

 

最初に、バッターボックスに立つ回数を増やす=参加種目数を増やすという方向で見ていきます。

 

近年、オリンピックは毎年新しい競技が追加されています。

 

例えば、2020年の東京オリンピックでは、スポーツクライミングや空手といった競技があります。

 

こうした協議にすかさずに選手を派遣するというのが1つの重要な戦略です。


スキル④複数の代替案を出せる切り口の広さ

 

新設される競技に選手を派遣するという案だけで、安心していてはいけません。

 

当たり前ですが、いくらバッターボックスに立つ回数を増やしたところで、3位以内に入らなければ、メダルは増えません。

 

3位以内に入るというのは、選手の相対的な競争の結果、3位にランクインすればいいわけです。

 

ここをもう少し分析するために、例えば以下のような4パターンに競技の特性を分類してみることが出来ます。

 

  1. メジャーかつ日本もそれなりの実力の競技
  2. メジャーかつ日本が不得意な競技
  3. ニッチかつ日本の伝統色が強い競技
  4. ニッチかつ世界中でほとんど誰もやってない競技

 

まず1番目のくくりで代表的なのは、サッカーなどがその1つです。

 

サッカーなどは世界でもメジャーかつ、強豪国がひしめく激戦区です。

 

とはいえ、日本もサッカーが弱いかと言われれば、そうでもなくて、日本人としても応援していて一番盛り上がる競技でもあります。

 

しかし、メダルを獲得できるかとなると、この分野はとんでもなく可能性としては低いです。

 

だから冒頭のダメな回答例にあったように、「サッカーの審判を買収して、仕向ければいい!」みたいな回答の場合は、そもそもサッカーでメダルをとろうとしている時点で、可能性としては最も低い競技に注力しようとしていたことになるのです。

 

これでは、コンサルタントとしてはあるまじき行為です。

 

というわけで、1番のような競技においては、選手の活躍にとりあえず期待して、メダルがとれれば素直に喜ぶとします。

 

そして、できることであれば審判を買収して、自国に有利になるように手回しさせるということも方法の1つとしてはありであると結論付けられます。

 

次に2番目のくくりの競技については、例えば陸上競技などが挙げられます。

 

2020年の東京オリンピックでは、短距離では桐生選手などは、日本初の9秒題を出して盛り上がっていますが、世界を見れば、9秒台なんてスタート地点にすぎなわけです。

 

それがやっとこさ桐生選手が唯一の希望みたいになっていては、陸上競技でメダルを絶対にとってやる!なんて策は、さっきのサッカーよりも非現実的であることはみえてきますよね。

 

他には、射撃などもそうですが、射撃は古くから実施されていて、なおかつ世界中に競技者がいます。

 

日本では、ただでさえ規制もあって銃をもってる人間なんて、警察官と自衛隊くらいなもんですから、そんな国の人間がオリンピックで3位以内に入るのは、なかなか厳しいです。

 

たとえ、射撃で強い選手を徹底的に育成しても、その母数もすくなく、世界との差もそう簡単に埋まりません。

 

というわけで、ここでいう世界ではメジャーかつ日本ではマイナーな協議についても、メダル獲得に注力することは賢い選択ではないことが分かったと思います。

 

3番目については、まさにこれが日本の伝統色が強めの、空手や柔道を含む競技です。

 

この競技であれば、世界でもヨーロッパくらいにしか選手層はおらず、日本選手が圧倒的に競技人口をしめています。

 

だからこそ、ここに注力するのは当たり前です。

 

其のうえで、ここからさらに、どうやってメダル獲得数を増やしていくのかについても考えていくべきです。

 

1つの案としては、階級別になっていることもあり、日本人同士での階級内での競争を極力避けて、より広く、いってしまえば全階級を日本人選手で総なめにすることができれば、よりメダルを増やすというゴールには近づきます。

 

また、現時点では決まってしまっていますが、オリンピックのルール改定の段階であれば、体操競技にあるような団体戦を、柔道にも取り入れてもらうことが出来れば、またそこからさらに、日本人のメダル獲得数や増えることになります。

 

最後に、4番目世界でもニッチかつ日本でもニッチな競技については、2020年ではスポーツクライミングなどがあてはまります。

 

こういった競技は、日本でニッチとは言えども世界でもニッチなのですから、ある意味で激戦区ともいえます。

 

とはいえ、ここで頭一つ抜ける選手を育成することが出来れば、ライバルも少ないわけですから、相対的には一番手っ取り早くメダル獲得にたどり着く策であるともいえます。

 

この世界でもニッチかつ日本でもニッチの競技は、今は日本で無名でも、将来的には日本の柔道的な存在の競技になるように、成長する見込みは充分にあります。


スキル⑤解決策の有効性を数値にまで落とし込める力

 

ここまでメダル獲得に向けて注力すべき競技を分析できれば、あとはさらに各競技ごとの選手人口を割り出して、そこから日本人が上位3位以内に入れる確率を求めることができれば、より完璧です。

 

しかし、たいていのケース面接では、問題にもよりますが、そこまでの知識を問われることはありません。

 

常識に基づいて割り出せる数値を使った、仮説→分析のアプローチは必要ですが、オリンピックの各競技の参加人口なんて、誰も知りませんから大丈夫です。

 

問題文に、具体的な数値が与えられている場合を除いて、ここは気にせず結論を出すステップに進みましょう。

 

いったん、ここで「東京オリンピック(2020年)で日本のメダル数を増やすにはどうすればいいでしょうか?」の1つの答えを出します。

 

以上の考察から、最終的には次のような方向性が考えられます。

【模範解答例】

日本の伝統色の強い競技では、確実なメダルを取れるように十分な強化策をすべき。

 

一方、世界でも日本でもニッチな競技については、東京オリンピックではもちろん、将来有望なメダル獲得もとになる可能性があるため、長期的に育成予算をかけていくべき。例えば、スポーツクライミングなどがその1つ。

 

しかし、サッカーなどを代表とする、世界が強豪国でひしめく競技については、国民の注目度は高いものの、メダル獲得の可能性という観点でみると、極めて低いので、選手たちの自主努力に任せる方針でいくべき。

 

以上、今回のケース問題に対する回答です。

 

という感じで、今回のケース問題については、どの競技を捨てて、どの競技に注力すべきであるのかという、そのためのアプローチと回答の導き方が評価される問題であったわけです。

 

ここまでが、ケーススタディ攻略に必要な7つのスキルのうちの、5つのスキルについてみてきました。

 

残りの2つのスキルは、面接官であるコンサルタントとのやりとりの際に必要となるものです。


スキル⑥自分の意見を効果的に伝え、相手の真意をつく回答ができるコミュニケーション力

 

ここまで紹介してきた問題の解決アプローチをせっかく上手にたどれたとしても、それを面接官に伝える力がなければ、意味がありません。

 

また同時に、そこまで求められてもいないのに、面接官に対してべらべらとしゃべり続けて、ぐだぐだな説明になってしまうこともマイナス評価につながりかねません。

 

自分の意見を簡潔に伝えながらも、面接官が求める回答を提供できる力もケーススタディには非常に重要になります。


スキル⑦抜け漏れなく、ダブりなく、ロジカルに展開できる力(MECE)

 

「抜け漏れなく、ダブりなく、ロジカルに」というのは、ケース問題を解き始めてから、回答を出して、それを面接官に伝えるという工程において一貫して重要なスキルになります。

 

一見、ロジカルに順序立てて考えられたような回答であっても、あなたの出した答えに決定的な抜け漏れやダブりがあれば、その答えは全くの無意味な回答になってしまいます。

 

ただ、この抜け漏れにビビりすぎて、ケース問題が時間オーバーになってしまい、まともに問題が解けなかったという風になるくらいなら、多少の抜け漏れはあっても、ロジカルに組み立てたうえでの回答を、なんとしてでも時間内に出すべきです。

 

当然、コンサルタントからは「こういう場合のことは考えれてないよね?」という指摘はるでしょうが、それについては時間内に収められずに、不完全ながら組み立てていきました、と回答すれば大した問題にはなりません。

 

あくまでケーススタディで見られているのは、問題へのプロセスであり、どんな前提条件で考えていったのだろうかという思考の過程です。

 

その過程の途中に、少々ミスがあっても、きちんと制限時間内で、1つの答えを出せていれば、特にマイナス評価にはなりません。

 

まとめ

 

以上が、ケーススタディ攻略に必要な「7つのスキル」についての解説でした。

 

今回の内容は、一度さらっと見ただけではよくわからない内容だったと思われますので、繰り返しここで取り上げた例題を通じた思考の過程を、体にしみこませておいてください。

 

もちろん、実際のケーススタディ本番でも、7つのスキルが全て綺麗に発揮できるに越したことはありませんが、そこまで神経質に考えなくてもいいです。

 

あくまで、これらはケーススタディ攻略する上でのポイントをわかりやすく取り上げているだけですから。

 

ケース面接というのはは、ケース問題を解き終わるまでの過程(ケーススタディ)と、それらのスキルがあるかどうかの確認作業も兼ねた、コンサルタントからの質問の過程という2つのステップで成り立っています。

 

この質問の過程で、あなたは抜け漏れなく、ダブりなくが本当にできているのか?という確認の質問や、他に何か案はあるか?といった代替案を、焦らず落ち着いて、頭の引き出しから上手く出せるように準備しておくことが極めて重要であることも覚えておいてください。

 

そのためには、よりたくさんの問題に触れると同時に、論理的思考力や問題解決のアプローチが書かれた本を読み込んでいくことで、頭の回転の速さは鍛えられます。

 

書籍をきっかけに物事を深く論理的に考える地盤が出来さえすれば、今までは特に考えてこなかった当たり前の物事に対しても、深く考える癖がつき、結果、ケース面接本番に向けての対策につながるわけです。

 

僕もコンサル志望者向けの書籍を読み込んでいた時期は、今まで考えもしなかったような物事を分解して、それを式にして、「□っていうのは、、=〇×△(A+B)かな、、」なんてことを考えているような大学生活を一時的にですが送っていましたからね。

 

今はもうそんなことはないですが、、。

 

でもそれがあったおかげで、アクセンチュアのケース面接本番時にも、短い対策期間であったにも関わらず、恐ろしく落ち着いて回答することができましたから、今となっては、ケース対策を切り詰めてやっていた甲斐があったのだと心から思っています。

 

というわけで、コンサルのケース面接を控えているにもかかわらず、普段から一つ一つの物事に対して何の疑問も抱かず、特に追及しようとも思わず、挙句の果てには本も読まずに、周りのコンサル志望者と張り合おうなんて思っているのであれば、それはあまりにも無謀な戦いになると思うので、是非間に合わないことのないように、今のうちから対策していきましょう。

 

今回の記事で解説してきたようにスラスラとケーススタディについての思考の過程をたどれるようになるためにはコンサル志望者が論理的思考力を鍛えるために読んでおくべきオススメ本10選で紹介している書籍を手に取って読み込んでいくことは必須事項です。

 

それでは、また。

 

あと最後に

ESって何書けばいいの?という方はこちらもぜひ参考に

 

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