コンサルティングファームによって、また職種によっては、採用プロセスや採用の観点に違いはありますが、求められる基本的な能力や資質という点に限って言えば、そこまで大きな違いはりません。
あなたは新卒がコンサルティングファームに入るために、どういった能力を兼ね備えておく必要があるのかきちんと理解できてきるでしょうか?
そこで今回は、採用プロセス、筆記試験、グループディスカッション、ケーススタディ、面接の心得といったコンサルティングファームに入るために知っておべき11の知識をお伝えしていきます。
- コンサルティングファームの新卒採用スケジュールについて
- コンサルティングファームのジョブ採用について
- 超難題?コンサルティングファームの「WEBテスト・筆記試験」
- コンサルティングファームのGDは聴く力が肝になる
- コンサルティングファームのGDではチームワークも重視すべき
- コンサルティングファームのケーススタディでは思考の過程が重要視される
- ケーススタディ攻略に必要な「7つのスキル」
- 新卒コンサルタントにはゼロベース思考が何よりも求められる
- コンサル志望者であれば面接官と議論することに注力するべし
- あなたは一緒に働きたい人と思ってもらえそうですか?
- コンサルティングファームの質問は、意外と基本的な質問が大半
- まとめ
コンサルティングファームの新卒採用スケジュールについて
一般的なコンサルティングファームの新卒採用の時期は、他業界と比較しても圧倒的に早いです。
つまり、経団連が公開している就活解禁月の時点ではすでに採用活動が終了しているコンサルティングファームが続出することを意味します。
採用の流れについては、まず最初に筆記試験・WEBテスト・学歴フィルターである程度人数を絞り、数回の面接やグループディスカッションなどを経て内定が出るというのは一般的な企業と同じです。
異なる点としては、ジョブ採用による選考方法と、コンサルタントとしての適性を測るためのケーススタディといった方法が採られる点です。
WEBテスト、グループディスカッション、面接については各コンサルティングファームによって難易度や採用の観点は異なってきます。
戦略コンサルの採用フロー
戦略コンサルの選考フローのピークは10月~11月頃で、11月末〜12月頭に内定が出始めて、遅くとも2月にはほとんどの内定が出ます。
最も早いところでは大学3年の8月末から9月末にかけてのサマージョブで内定をもっているほどです。
なので、僕はそうではありませんでしたが、戦略コンサルを本気で狙っているのであれば遅くとも大学3年の夏ごろには、自己分析からWEBテスト対策まですべて終わらしておく必要があります。
逆にその時期までに準備できていなければ、採用人数が一桁の枠をかけての戦略コンサルの争いではどうしたって勝てません。
コンサルティングファームのジョブ採用について
コンサルティングファームの選考には、通常の選考ルートとは別枠で「ジョブ採用」の形態をとっているところが多いです。
あと、最初にはっきり言っておきますが、このジョブ採用の情報については早慶上智、東大京大レベル以外の学生は、聞き逃してもらって大丈夫です。
このジョブ採用の選考を通過するためには、最低限そのくらいの学歴フィルターでなければ、結果的には通らないので。
で、このジョブ採用の細かな内容は各コンサルティングファームによって異なります。
一般的には、学生数人によるチームまたは個人にあるテーマが与えられ、リサーチを行い、最終的には報告書にまとめてプレゼンテーションを行うというものが基本的な長となります。
そのための期間が1~2週間ほどです。
このジョブ採用で企業から高い評価をもらえれば、そのまま裏ルートで内定までの道筋をたどることも可能であるようです。
あと、このジョブ採用の選考に落ちたからといって、通常の選考にもエントリーできなくなるのかといわれればそうではないです。
アクセンチュアの場合も、インターン選考に落ちたとしても、通常選考にはマイナス評価はなくエントリーできます。
そう考えても、何のリスクも背負わずにエントリーできるこのジョン採用には、片っ端からエントリーすることが賢い就活生の戦略です。
超難題?コンサルティングファームの「WEBテスト・筆記試験」
コンサルティング業界では、どこの企業でも一次選考では筆記試験・WEB適性検査が課されます。
問題の内容としては、SPI試験と類似した問題で、四字熟語の読み方や時事問題が出題されることも多いです。
しかし、コンサルティングファームの問題の特徴としては、知識を問うような問題ではなくて、「知恵」を測られる問題が多く出されます。
例えばこんな感じのものです。
A,B,Cの3人が徒競走を行った。
この競争について以下の発言が寄せられている。P:BはAより速かった。
Q:Cがゴールした時、Aはまだゴールしていなかった。
R:Bが最も速かった。いずれの発言も正しいとは限らない。
そこで様々な場合を想定し以下のような推定をした。ア:Pが正しいならQも必ず正しい
イ:Qが正しいならRも必ず正しい
ウ:Rが正しいならPも必ず正しいア~ウのうち正しいものはどれか。
論理的に筋道を考えて、答えを出すことは、大学の成績で判断できるものではないです。
ここで評価されるポイントとしては、機転が効く、要領がいいなど、受験勉強とは異なる頭の良さが必要になってくるわけです。
しかし、いくら論理的思考力の高い人であっても、こんな問題をいきなり出されてポンポン答えらるほど簡単なわけでありません。
ここにあるようなSPI対策資料をざっと解いてみて、ここから自分がどれほど訓練していけば問題を攻略できるかはなるべく早いうちから把握しておくべきです。
コンサルのSPIとなると「足切り」の点数でさえかなり高いですから、ここを万全にしてから、いずれのコンサルにもエントリーをすすめていくことをおすすめします。
英文問題は出題される?
戦略コンサルとなると英語力を問う問題はもはや頻出です。
マッキンゼーの筆記試験を見たことがある人は、だいたいどんな感じかわかると思いますが、英語力が圧倒的に欠如した僕が見たところ、もうぶっ倒れました。
ワンキャリアさんがマッキンゼーの過去問を完全和訳してくださっているので、一度ご覧になってください。
これを見て、「はいはいこれね。まぁなんとかなりそうだ。」と言ってる学生は、もう是非ともマッキンゼーを狙ってください。
アクセンチュアのビジネスコンサルにもマッキンゼーからの内定を蹴ってこっちに来ているひともいるらしいので。これ聞いた時は「マッキンゼーを蹴る」っていうのがパワーワードすぎて笑いましたけど(;^ω^)
で、僕が言うのもなんですが、英語力は外資コンサル志望者にとってはもはや必須ですからTOEICの勉強くらいはしっかりしておきましょう。
そもそも英語力については外資コンサル志望となると、大前提のスキルです。
学歴フィルターと同じて、TOEIC800点以下は即落ち=足切りというところが会計事務系ファームでは現に存在します。※アクセンチュアではない
コンサルティングファームのGDは聴く力が肝になる
コンサルティングファームの選考過程では、筆記試験・WEBテストの次にグループディスカッションが実施されます。
形式としては6~8人でテーブルを囲んで、ある決められたテーマに関して一時間ほどの議論を行うというものです。
なかにはディベート形式で行われる選考過程をファームによっては存在します。
ディベートサークルに入っている人とかは、アクセンチュア内定者にも何人かいましたから、そういう学生は強いですよね。
例えば僕がどんなテーマのGDを経験してきたかというと、、
- 「船井総研が他のコンサル会社とした強みとは何か?」
- 「近くに大型ショッピングモールができることになった、商店街内の青果店が生き残るためにはどうすればいいか?」☜アクセンチュアGDでの実際のテーマ
こんな感じです。
以外にも平凡なテーマが多いというのが実態です。
あと1つ言っておきたいことは、ディスカッションで重要なことは話す力よりもむしろ聴く力であるということです。
コンサルタントの仕事は、クライアントの話を聞くところから始まります。
自分の意見を雄弁に語るスキルも必要ですが、それ以上に相手の意見をしっかり聞いて理解する能力が求められるわけです。
となると、メンバー全員の意見をしっかり聴いて、議論のポイントはどこにあるのかを的確に把握する力が最も重要なわけです。
グループディスカッション選考の必勝法でいうなれば、周囲の意見に耳を傾け続けて、ここぞというタイミングで発言することで、そこから議論が加速度的に進ますということが出来れば、GD選考には通過したも同然です。
コンサルティングファームのGDではチームワークも重視すべき
コンサルのグループディスカッションではチームワーク力も忘れてはいけません。
僕が後輩からやってやったぜというエピソードで、「あぁ、こいつ落ちるわそりゃ」と思ったのが、グループのメンバーが誰も積極的に発言しないかったからという理由で、自分が全ての指揮をとって、メンバーの意見を特に聞き出さずに議論の答えを出してしまったということです。
この場合、もしその一人の意見がGDのテーマにおいてものすごく優れた答えであっても、それは何の評価にもつながりません。
むしろマイナスです。
GD選考で求められるのは、そこではないのです。
GDで求められるのは、その場にいる学生がどんなメンバーであっても「チームワーク」を発揮できるかという力が、何より重要な評価基準としてみられているのです。
僕の場合、リーダー的な立ち回りには、どっちかという極力まわりませでした。
なぜなら、コンサルタントとしての資質である、、
- 聴く力
- チームワーク
この2つを採用担当者にアピールする上でも非常にやりずらくなるからです。
コンサルティングは常にチームを組んで行う仕事です。
コンサルの面接におけるグループディスカッションでの評価基準というのは、「チームワークができる人かどうか」です。
ここをGD選考では一番みられているのだと肝に銘じておいてください。
さらに詳しいGD(グループディスカッション)の立ち回り戦略についてはコンサル志望者向けに別記事にまとめています。
コンサルティングファームのケーススタディでは思考の過程が重要視される
ケーススタディはコンサル志望者でなければ必要ありません。
採用フローの中ではこれが最も難易度の高い試験と言われています。
問題パターンとしては2つあって、1つはフェルミ推定系の問題。
もう1つは、ビジネスケース系の問題。
ここでは詳しく触れませんが、どちらの問題にしても初見で解くことはまず不可能です。
ただ正直なところ、ファーム側の人間もこれらの問題に対して、正確な答えを求めているわけではないです。
じゃあ何をみているのかというと思考の過程を評価基準としているのです。
フェルミ推定系の問題については、若干慣れが入れば、もはや数値についても答えがある程度決まってきてしまうので、思考の過程にはそれほど差は出ません。
しかし、ビジネスケース系の問題については、問題内容にもよりますが、本当に発想次第では回答は無限にあります。
実際、僕がアクセンチュアのケース面接で導き出した解答については、面接官であるコンサルタントから、「面白い考え方をするね。」といった言葉をもらっています。
これを言われた時は、少しびびりはしましたが、選考通過できていることからも面接官が驚く回答であっても、それが論理的に思考をたどっていれば問題ないということを証明しています。
つまり、ケーススタディでは「いかに説得力のある論理展開をケースのお題に対して出せるか」が問われているということです。
ケーススタディ攻略に必要な「7つのスキル」
ケーススタディ攻略のコツを7つにまとめておきます。
以下がそうです。
- 前提条件にとらわれない発想力の柔軟性
- 与えられたお題の背景にある問題を整理できる能力
- 仮説をたてながら問題点を分析できる力
- 複数の代替案を出せる切り口の広さ
- 解決策の有効性を数値にまで落とし込める力
- 自分の意見を効果的に伝え、相手の真意をつく回答ができるコミュニケーション力
- 抜け漏れなく、ダブりなく、ロジカルに展開できる力(MECE)
これら全てを実際のケーススタディで発揮できればまず落ちることはないですが、全部を出し切る必要はないです。
しかし、ケース面接では、ケース問題を解き終わった後に、これらのスキルがあるかどうかの確認作業も兼ねた、質問の嵐が待っています。
嵐ほどではなくとも、抜け漏れなく、ダブりなくが本当にできているのか?という確認の質問や、他に何か案はあるか?といった代替案を出せるスキルを測る質問くらいは、飛んでくることを覚悟しておくべきでしょう。
とはいえ、言葉で聞いているだけだと、何かとんでもないスキルが強いられるように感じるかもしれませんが、ある程度ケーススタディについては慣れれば案外できるようになります。
よりたくさんの問題に触れて、論理的思考力や問題解決のアプローチが書かれた本を読みこんでいけば、自然と力はつきます。
論理的思考力を鍛える上で本当に役立つ書籍です。
こういった書籍を読むことをきっかけに、日頃から物事を深く論理的に考える姿勢を植え付けていってください。
それが、あなたの「地頭の良さ」を育てていくためにも欠かせない訓練となります。
元から地頭力が皆無な人がこれらの本を読んでも、当然あまり意味がありませんが、地頭力がある人が読んでいなければ、せっかくある力を本番で引き出せずに、宝の持ち分されになってしまう可能性は大いにあります。
だからこそ、これらの本を読むことを通じて、自分のなかにある地頭力を100%出し切れるようにするためにも、必ず準備しておいてください。
僕の場合は、書籍を読み込んでいたことに合わせて、元ローランドベルガーのコンサルタントが社長をやっているベンチャー企業の説明会、面接、ケース面接と、何度も何度も社長が直々に選考をしてくれた過程を通じて、コンサル脳がビシビシと鍛えられました。
その意味でも、論理的思考力についての知識が身につく上記の本を読んでいたことは、まさに正解でしたし、それがあったからこそ、ベンチャーの社長との会話を通じても、自分にとっての最大限の成長につながったと思っています。
だからこそ、コンサル志望者は元コンサルタントが社長をやっているベンチャー企業にはバンバン応募しましょう。もしくはコンサルタントに何度もOB訪問しましょう。
そして、その準備段階として最低でも3冊くらいは、論理的思考力、ロジカルシンキング、コンサル脳を鍛えるための書籍は読み込んでおいてください。
新卒コンサルタントにはゼロベース思考が何よりも求められる
コンサルタントとして求められる能力は色々ありますが、ゼロベースで物事を考えらえる能力は非常に重要です。
ゼロベース思考とはどういうことかというと、それは過去の経験や物事に対する先入観など、一般的な物事への考え方の枠組みにとらわれない、自由な発想が出来る力のことです。
例えば、僕がアクセンチュアのケースス面接で問われた質問では「ある過疎化地域の過疎問題を食い止めるためにはどうすればいいか考えよ」という問題でした。
これは実際の問題そのままです。
普通に考えれば、過疎地域の町おこしとかブランディング戦略、移住戦略といったものに知恵を絞ることになると思います。
では、「過疎化地域以外の地域に住むことの問題点を徹底的に公にして、メディアに流す」という案はどうでしょうか。
この案は、実現可能性が低い問い面で実際の戦略としてはあまり現実的ではないかもしれません。
しかし、ゼロベース思考という発想に限ってみれば1つの答えですよね。
現に、僕はこの回答をアクセンチュアの本選考の場所で、そのまんまこの案で出しています。
「本当かよ‥」と思われたかもしれませんが、僕の場合はゼロベース思考を重視した回答で勝負して、選考通過できたわけですから問題なかったということです。
クライアントはどうしてコンサルタントに依頼するのかを、実際の業務ベースで考えてみて下さい。
その理由は、自社ではとても得られない自由な発想を、コンサルタントに頼れば期待できるからに他なりません。
そういった意味でも、ゼロベース思考で物事が考えられる力は、新卒に求められる能力の1つとして非常に重要なのです。
コンサル志望者であれば面接官と議論することに注力するべし
コンサルティングファームの面接官というのは、すべて第一線で活躍するコンサルタントです。
コミュニケーション力、論理的思考力など、すべてにおいて学生が歯が立つ相手ではないことは歴然としています。
ケーススタディにおいても、学生が導き出した回答に対して、問題点を指摘されるのは当たり前の話です。
で、問題は、指摘を受けること自体ではなくて、面接官に突っ込まれた時に、どのように切り返して対応できるかということです。
矛盾をしてきされてしまった時には、動揺してパニックになってしまったり、意味の分からない答えを堂々と言い返してしまったりすれば、当然冷静な思考力のある学生であるとは思われません。
そんな状況に見舞われた時にこそ、ここは冷静になって自分の意見を伝えて、面接官とそこからディスカッションをしていくように考えていくことが重要です。
コンサルタントの面接官は、あのひろゆきさんみたいに意見の苦しいところをかいつまんで、都合のいいように論破してこようとなんて思っていません。
もしそんな風に感じてしまったのであれば、それはあなたの勘違いでしょう。
コンサルティングファームの面接では学生の正しさを見ているわけではないです。
その答えがあっているかどうかではなくて、どういう筋道で考えようとしているのか、という思考のプロセスをみています。
思考のプレセスをみているということは、そのことを確認するためにも面接官と議論せざるを得ないわけです。
あなたとの議論を通じて、思考のプロセスを確認して、あなたの価値観をみながら、新卒コンサルタントにふさわしい人間であるのかを見抜いてくるのです。
あなたは一緒に働きたい人と思ってもらえそうですか?
コンサルティングファームで採否を決める面接に携わるコンサルタントは、現場で仕事をしていれば時間給に換算すれば、数万円にもおよぶマネージャーや、場合によってはパートナーが出てきていいます。
そうした第一線のコンサルタントの時間をもらって面接をする理由は、最終的な採用基準としては、そのコンサルタントに一緒に働きたいと思ってもらえるかどうかという点にあります。
アクセンチュアの内定者の女性陣を見渡してみれば、それはそれはもう美人ばかりであったのを目の当たりにした時も、「なるほど。やっぱりな。」と納得できましたよ。。
コンサルタントを採用するということは、新たな仲間をこれからのチームに迎え入れられるようなものであるわけです。
コンサルティングファームにとっての最大の資源は人材です。
「一緒に働きたい」そう思ってもらえる人物像を強めに意識して、選考には臨むことも大事です。
コンサルティングファームの質問は、意外と基本的な質問が大半
第一線のコンサルタントが面接官であるとはいっても、とてつもなく難しい質問ばかりを投げかけてくるわけではありません。
あえて思考力を問うケーススタディはまた別ですが、ケーススタディに関する質問以外で聴かれる質問としては、一般企業で聞かれることとそこまで変わりません。
例えば僕がこれまでコンサルの面接で聞かれたこととしては、、
- あなたの強みは何ですか?
- 学生時代に頑張ったことは何ですか?
- 学生時代にチームで頑張ったことは何ですか?
- あなたがこれまでに感謝された経験を教えてください。
- どうして他ではなくて、アクセンチュアなのですか?
- コンサルタントにどうしてなりたいと思ったのですか?
- どうしてコンサル業界を志望したのですか?
整理してみると、主に自己PRや将来像についてなどが多く質問されてきたことがわかりました。
これらは一見、誰でも簡単に答えられるような簡単な質問であるように思われるかもしれません。
しかし、ここで油断は禁物です。
上記に挙げた質問の真意とは、それに対する回答そのものではありません。
どういうことかというと、あなたが答えるべきは、その回答に至るまでの思考の過程、プロセスこそが、コンサルタントが本当に聞きたいことです。
もう何度も言ってきましたよね。たぶんこの記事の中で3回目ですこの話。
だからこそ僕も、「どうしてアクセンチュアなの?」という選考での質問に対しては、馬鹿正直に思ったことを答えはしていません。
そこに至ったプロセスをより綺麗に、わかりやすく、簡潔に見てもらえるように、あえていくつかの事実を隠して、コンサル志望者の回答として、都合のいいように答えています。
もちろん、嘘をついたのではなくて、わざわざ面接官の理解がしずらくなるような要素をすべて除いたうえでの回答をしたという意味ですよ。
とまぁ、そのテクニックをこのまま絶対真似しろ!とは言いませんが、面接官が何をみたいのかをあなたが本当にわかっていれば、質問に対する「事実」を述べるのではなくて、思考のプロセスをより伝わりやすく美化することも一種の戦略であることはわかりましたよね。
というわけで、コンサルの面接であっても質問自体は簡単なものが多い傾向にあるということも覚えておいてください。
まとめ
というわけで、以上が11の知識の紹介でした。
これらの知識を知っていることは大前提です。
大事なのは、その知識をもってして、実践の場所で訓練していく中でコンサルティングファームに内定がもらえる新卒像を作り上げていくことです。
そこに至るまでには、個人差もありますがなかなか時間はかかりますから、普段からコンサル思考を鍛えるための書籍を読むなり、コンサルタントのOBと話をしてコンサル脳に自分を変えていくなりの対策を、積極的に進めていってください。
そうすれば、自然とあなたの雰囲気、話し方、考えていること、不意の質問に対して出る答え、そのすべてがコンサルティングファームにぴったりな人間に染まっているはずです。
それでは、また。